黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました。大河ドラマが好き。

ペットロス

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした⑧

ターニングポイント、ホメオパシー獣医へ 前回⑦の、ウイルスによる癌治療の話が有望だと新聞でも取り上げられていた件がぐっさり胸に刺さってしまった上に、先週の月命日もあって、次がなかなか書けなかった。 あのとき、せっかくS先生が提案してくださった…

また、夢の息子話

昨日か一昨日だったか、また亡き息子の夢を見た。チャンネルが合ってるのかな、うれしい。 おぼえているのは、何やら昭和の香りのするアパート。外階段を上がると小豆色に壁やドアが塗られているのが見えて、その部屋の廊下に面した窓あたりから、息子の声が…

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした⑦

センダイウイルスでの癌治療 つい先日、朝日新聞の朝刊一面の記事にくぎ付けになった。「がん細胞をウイルス攻撃 治療薬承認へ 1年後生存率6倍」という見出しの記事だ。 ウイルスを使ってがん細胞を破壊する治療薬が、承認される見通しになった。厚生労働…

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした⑥

息子が急にけいれん、家族はパニック 2019年10月20日の夜、1週間後に市の音楽祭の舞台を控えていたので、家族に息子クロスケを任せて私はコーラスの練習に外出していた。 その日、主に練習していたのは日本の作曲家の手によるレクイエム(鎮魂歌)。「息子…

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした⑤

佐川急便のおじさんに、ニャー! 今日はスーパーの買い物や、ネットショップで買った荷物が届いた。 コロナ禍で、当たり前のようにお願いするようになった、ドア前の置き配。その荷物を自宅内に運びながら、以前はいつもドアから息子が出て行かないよう&荷…

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした④

残る牙が上顎に刺さり、さらなる手術 今、私は術後の亡き息子クロスケのために作った窓際の特別スペースに座椅子とコタツ(さすがに布団抜き)を置き、書斎のようにして、そこでこの文章を書いている。 元々、窓際の角には息子のケージが置いてあった。その…

黒猫タクシー

今年のGW、というか2年連続となったステイホーム週間が終わろうとしている。その間、愛する猫息子の月命日もあったり、いつもこの時期には息子のこたつを片付けてたなとか、今日みたいに暑くなれば壁際の床でひっくり返って半分持ち上げた足を壁に預けて寝…

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした③

ペット用防水シートが必需品になった 本日15日が本年2021年の確定申告の締め切り日。私も毎年のことながらヒーヒー言いながら苦手な数字と格闘し、先ほど無事にポストに投函した。 この確定申告の書類などを用意する過程で、どうしても昨年の手帳はじっくり…

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした②

息子を清潔に保つには 息子のために買っていた猫ごはんはもちろんのこと、消毒液やらペットシーツ等々の広告。それが、パソコンを開くと画面に表示されますよね… 息子が生存中は、そういった広告から必要な品を見つけたこともあったし便利だと思ったこともあ…

扁平上皮癌になった愛猫を、天にお返しした①

下痢の天敵は、抗生剤アモキクリア 半年ぐらい前に「1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった」を9回にわたって書いた。その続編として、愛息クロスケが天国に帰っていくまでを書いてみようと思います・・・書ける範囲で。 昨日(4月4日)は月命日だっ…

夢の中の亡き息子

おはようございます。夢に息子クロスケが出てきてくれたので、忘れないうちに書こうと思います。 ロケーションは、とてもマンガチックな雰囲気の、二階建ての日当たりのよい畳の部屋。黄色とか緑とかカラフルな印象(なんかサザエさんの家みたいと言うか…あ…

ペットロスが怖かった

今日は風が強いですね。せっかく咲いた桜が散る中を、犬の散歩で歩いている人たちもちらほら見かけた。私は犬の方ばかり目が行ってしまうのだけれど、中には、もうおじいちゃんかおばあちゃんのワンコがやっとこさっとこ歩みを進めていて、飼い主さんがしっ…

猫息子の記録、真面目に書こう…

愛息クロスケの癌治療の話を書いていたのだけれども、退院して1週間ぐらいのところで急停止したままになっていました。 すでに半年ぐらい経ってますよね… その間、クロスケの1周忌が過ぎ(2月4日)、そしてこの日曜日(3月21日)には2回目の「ペット彼岸…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった⑨

下痢の原因 手術をしたからといって、その瞬間からきれいさっぱり問題が無くなるわけではない。特に、うちの猫息子の場合、癌がすべて取りきれたわけではなかった。QOLを優先させて、後はどこまで再発させずに行けるかどうか。体力を養い、なんとか1日でも…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった⑧

蝶よ花よクロスケよ 7月31日に手術をしてもらい、1週間後の8月7日に何とか退院を迎えた訳だが、親バカとしては当然ながら入院中は毎日、息子クロスケの顔を見に行った。煮だした紅豆杉茶も届けねばならない。 術後初日、8月1日の息子は、朝方はぐった…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった⑦

紅豆杉というもの 手術をしても、リンパ節も切除せず、dirtyと疑いのある細胞も残ってしまっているということは、つまりは再発は必至だと言われたも同然だった。 むしろ、手術やそれ以前のバイオプシーによって、体力をかなり消耗している高齢猫。ここに至っ…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった⑥

7月末日、手術 いよいよ7月31日、術前の血液検査で手術できる数値をクリアできたことで、息子は専門医の手によって下顎の右側を切除する手術ができることになった。 当初、できるだけ手術はしたくなかったはずだったが、皮肉なものだ。今この時、手術をしな…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった⑤

手術に向け、とうとう入院 昨年の7月25日、息子クロスケは月末の手術実施に向けて貧血改善を目指し、かかりつけ獣医に入院した。さっそく翌26日には食道カテーテルが首の横に設置され、そこから栄養補給が可能になった。 息子は黄色い服を着せられて、その…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった④

自宅で療養したものの 昨年の7月23日は、習い始めたボイストレーニングの先生が主宰する会で公演が予定されていた。初心者の私も、当初は「出ましょう!」と誘われていたがそれは無理な話。「せめて応援に観に行きます」と言っていたが、愛する息子クロスケ…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった③

下顎が変形、骨折していた 専門医で息子が「衝撃のバイオプシー」を受けた翌7月21日は、日曜日だった。家族はボランティアの約束があって後ろ髪をひかれながら出かけ、私がタクシーを呼び、ぐったりするクロスケをかかりつけ獣医に午後1時に連れて行った。 …

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった②

専門医にて、運命のバイオプシー もしかしたらいきなり顎切除の大手術になるかもしれないと、緊張して迎えた7月20日。午後1時半にかかりつけ医で抗生剤の皮下点滴をして2時に出発、4時から専門医で診察を受ける段取りだった。 クロスケは、早朝4時35分に…

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった①

口中にあった異様な「赤」 息子・クロスケの異変に気付いたのは、窓際のソファに座っていた時だった。7月14日だった。私の膝に座りたくて、いつものようにお尻を振ってぴょーんと飛び乗ってきた可愛い息子とじゃれていたら、チラッと口の中に異様な「赤み」…

きのうで半年経ちました

なかなか向き合えない、息子の死。見送ってはや半年だ。例えば同じように扁平上皮癌の飼い猫がいる方々にすれば、もしかしたら私が情報を発信したら有益かもしれないとずっと思っているのだけれども、それが昨年の7月に始まる記録を見るのも億劫になってし…

亡きクロスケに叱られた

「続き」と書きながら、放置してしまった。だってね、やっぱりクロスケのことアレコレを思い返す作業というのは、とても心穏やかにはできない。7月4日の5回目の月命日にも、段々と平常心で迎えられるようになっていると思いたいところだったが、どっこい…

やっとのお礼状

新型コロナで家にいる。みんなそうだろうけど。今日の夕べには、総理が緊急事態宣言を7都府県に出すとの報道があった。世の中、いよいよ大変なことになった。 私のアメリカ人の友人も、しつこい風邪で胸のあたりが苦しくなっている模様。経験したことのない…

青空にお返ししました

昨日、良く晴れてましたね。澄んだ青空が目に染みるぐらい。今日もそうかな。 その昨日朝、目覚める直前の夢での話だけれども、そんな眩しい青空をバックに、我が猫型息子クロスケは、巨大な仏像のように私の目の前にそびえて座っていた。サイズ的には、猫と…