凄惨な事件が起きてしまった。
この元職員、施設を辞めさせられた、障害者を恨んでいたとか、障害者の安楽死法案を作れと衆議院議長公邸に手紙を持参していたといった報道が本当だとしたら・・・なんか限りなく「支援者病」の臭いがするなあ。「支援者様」による差別意識丸出しの犯罪?自分から警察に出頭したというし、自分は多くの障害者を葬って、社会正義を果たしたとでも信じているかもしれない。
もし支援者病に罹った人間が、障害者とのトラブルか何かによって施設を辞めさせられていたとしたら、自分の言動を省みる前に、簡単に障害者を恨んでしまっていても不思議ではない。顔を執拗に刺していて、強い恨みが感じられるとも報道は言っている。
老人施設で、男性職員が高齢者数人を建物から投げ落として殺害した事件も思い出す。
これまでも書いていることだが、一生自分が支援者の側でいられることなんかない。回転ドアをくるっと回るように、一生のうちで支援を必要とする時期はほぼ必ず、そして時に突然やってくる。
この元職員だって、いつか老いる。老いれば、支援は必要なケースが多くなる。老いる前にだって、交通事故に遭って脳に障害が残れば、自分で自分の心も体もままならない状態になって苦しむことになる。今の私の父のように。
障害者の安楽死法案?自分が障害者になることなんかこれっぽっちも考えてないんだな。それで、施設職員として入所者を世話していて、自分が偉いとでも思いこんだのではないか・・・単純にも。
「支援者病」の人って、自分が支援をされる側になってショック、なんて言う。その負け犬意識は失笑だ。自分はいつでも安全な側にいられるってどんだけおめでたいというか・・そんなに偉いのだろうか。その偉い自分を「ありがとう、ありがとう」って持ち上げるべき下々の人たちが今回は障害者の人だと、この元職員は考えていたのでは?
この加害者である元職員のことを何にも知らないのに、想像がたくましすぎるかもしれない。
でも、そうやって障害者の上に持ち上げられて君臨するのが職員の自然の姿だとでも思っていたとしたら・・・「障害者ふぜいのせいで俺様が辞めさせられた」ら、相当恨むでしょうね。何の罪もない障害者をなぜ、と普通なら考える。この元職員、「障害者も高齢者も社会に要らない」って、自分が神様になったみたいに考えていたんじゃないでしょうかね。
そうだとしたら、今週2回も発作に苦しんでるワタシなんか、すぐ抹殺対象だな。うちの父も。そういうダメ支援者は怖い。