黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました

ひとさまの猫を、動画で見ている

息子の動画がほぼ無い

 クロスケを亡くしたとは言っても、私も家族も姿が見えなくなっただけでまだ一緒に暮らしているつもりでいるのだけれど、やっぱりその「姿が見えない」ポイントが悲しかったりする。

 脳裏に浮かぶ息子の姿はあちこちにあるのだけれど・・・お風呂場のドアを、「開けて開けて」とニャーニャー言いながら、前足でフミフミ押していたり。いくぶん寒くなってきた最近よく思い浮かぶのは、私が座るのをウズウズしながら待っていて、座った途端に一目散に膝に飛び乗る姿とか。ご機嫌でしっぽをフリフリしていたなあ。

 「きっとこのタイミングならここにいるはず」という時は、余計にくっきりと姿が目に浮かぶ。

 でも、それが一瞬で・・・パッと消えてしまうような感じがする。そうすると、会いたい、もう1年9か月も息子に会えていないで我慢しているのが信じられない、といった気持ちがさらに募る。

 後悔しているのが、ほとんど息子の動画を撮っておかなかったことだ。少しはあるのだけれど。

 まず、天気予報のおじさんの振る棒の先についている球体の動きに目を奪われて、テレビに伸び上がるようにしてその球体をとらえようとしている姿は、おかしくて可愛かったので、スマホで動画を撮影した。

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 それと、普通は猫が嫌がると言われるミカンなのに、息子クロスケは柑橘類や山椒に対してマタタビと同様にウットリしてしまうタチなので、こたつにミカン籠を置いておいた時に籠にスリスリし始めて大変だった。それも面白かったので、タブレットで動画を残した。

 でも、ソファで伸びてるとか、日常の可愛い姿をあまり録画しておこうと思わなかったのはなぜなのか・・・写真はマアマアあると思うのだけれど。

 いつかは別れが来るのだから、息子の記録として動画を撮っておけばいいのにと思わないでもなかった。でも、スマホのカメラもまだいまいちだったし、写真をパチリと撮った後の時間は、リアルで接する方を優先してしまったのかな。たぶん。

 一緒に旅行に行った時も、可愛かったな。伊豆ではいつも同じ宿に泊まっていたので、息子の方も慣れたもの。あまりにも慌てず騒がず、到着してすぐゴロリと畳に横になって完全に我が物顔でいたのがおかしかった。

 同じ宿とはいえ毎回泊まるのは別の部屋だと思うのに、何でそんなに落ち着いていられるのか。普通は他の猫や犬の気配を感じてイライラしたりするものじゃないの?と本人(猫)に聞いてみたこともあったが、さあね、と息子はクールにすましていた。

 こういった他愛もないやりとりをしている時間が宝物のように大切だった。クロスケの伊豆旅行のまとめ動画があったら、楽しかったのになあ。今となっては、泣きながら見たかもしれないけれど。

気になるのは黒猫

 息子の動画を見る代わりと言っては何だけれど、YouTuberのみなさんの猫動画をよく拝見している。沖縄の保護猫ちゃんや、ギネス認定もされたという「もちまる日記」の「もち様」も時折は見たりはするのだけれど、私がどうしても気になるのは息子と同じ黒猫ちゃんだ。

 ということで、ベタかもしれないが、マツコ・デラックスもファンだという佐渡島の「リンちゃん」が見たくて、「タイピー日記」を毎日のように見ている。

 もちろん、犬のブリちゃんもとてもかわいい。でも、私はリンちゃんなんだよな・・・。

 ちょっと幼少期の病気のせいで目に不自由さが残るリンちゃんが、タイピーさんと一緒に立派に畑仕事をしたり、先輩(パイセン)として後から来たデンちゃん、ポン吉、キン姫、ソランの面倒を見たりする姿には、こちらも心が和む。

 犬のブリちゃんと一緒にドッグランを軽やかに駆け回るリンちゃんには「猫だよね?」と驚かされる。快活に走っている2匹の姿は本当に美しい。ここに、ソランちゃんも入りそうな予感がある。(ポンキンの2匹は、たぶん引き取ってきた保健所との約束で、外ではハーネスが外せないのかもしれない。違うかな?)

 デンちゃん急死の際には、私も涙涙。亡骸をリンちゃんが最後まで気にしている様子で、さらに涙を誘われた。けれど、リンちゃんと同じ黒猫の息子が、きっと天国でデンちゃんを迎えて面倒を見てるはずだよ・・・。

 そんなことを思いながら、毎日のようにリンちゃんたちを見守るのが、すっかり習慣になってしまった。

 でも、リンちゃんたちを見ながら、私の頭の半分ぐらいを占めているのは間違いなく亡き息子のクロスケ。ひとさまの猫を見ながら、息子の過去の姿を思い起こしている。