元カノは見殺しか
ロシアによるウクライナ軍事侵攻がここまでとなり、世界が核戦争の危機に瀕することになるなんて、少し前までは思いもしなかった。そんな人たちが大多数だと思う。
NHK朝ドラの「カムカムエヴリバディ」で、三代目ヒロイン・ひなたがノストラダムスの大予言にはまり、1999年に恐怖の大王が降ってきて人類は滅亡すると恐れおののいていたけれど、今年の2022年にもノストラダムスの似たような予言があるそうな。
さしずめ、今年バージョンの「恐怖の大王」はロシアの大統領・プーチンなんだろう。暗黒の3日間が引き起こされ、人類の3分の2は死滅するんだそうだ。あれ?3分の1だっけ?これは核戦争のことか。
前のブログでプーチンはDV男のようだと書いたけれど、やっぱり同じ類の連想をしている人がいた。
Yahoo!知恵袋に「ロシアはウクライナの何に怒っているんですか?」という質問があったんだけど、回答が色々とクるものがあった pic.twitter.com/nAlqnPM8WE
— dragoner@C99金曜東マ12a (@dragoner_JP) March 7, 2022
やっぱり、DV男の元カノへの態度と同じなんだわ。私がブログで書いたのはこちら。
ウクライナがベラルーシのように親ロシア国になって、ロシアに従順になれば安心か。旧ソ連時代に回帰しないとダメなのか。その主張は、まるで離婚したにもかかわらず、未だに元妻(ウクライナ)に権限を行使して支配下に置きたいDV元夫のようだ。元妻が、どのグループに参加しようが元妻の勝手のはずで、元夫には何の権限も無いことは常識的にはわかるはず。しかし、DV気質のある人たちはそれを理解しない。元妻を対等な存在だと見なさず、いつまでも元妻の行動に対して自分は難癖を付けられる特権があると信じている。(「ワリエワ戦争」勃発かと思った - 黒猫の額:ペットロス日記 (hatenablog.com))
プーチンは、NATOが拡がって自分が不安だからと言ってウクライナの主権を無視している。常識的にはおかしい。これが通れば、「不安だから」と駄々をこねれば何でもやれちゃうことになる。
窓から見える月が気になって「あれが空にあると不安でダメ。取ってきて」と言っているかのような・・・下手なたとえだったが、つまり無理難題と言いたい。
周辺諸国を、ロシアを守るための中立地帯にしないと安心できないのか。いや、それが実現したとしても、次は「ヨーロッパ全土が中立地帯にならないと不安で」とか言い出しそうだ。
彼が周りを敵視している限り、写し鏡のようにその不安には際限がない。どんどん不安になるだけだ。ちょっとは落ち着いてもらいたい。小心者過ぎる。
その際限ない不安に、どう対処すべきだろう。プーチンは自分が安心できる地点にならないと立ち止まらないのだから、周辺諸国はどこまで後ずさりすればいい?もう断崖絶壁に踵がかかっているのに。ちゃんとNOと言うしかないだろう。
NATOは、「飛行禁止空域」の設定を拒否する考えを示したのです。
ストルテンベルグ事務総長:「『飛行禁止空域』設定を実施する唯一の方法は、NATOの戦闘機をウクライナ上空に派遣して、侵入したロシア軍機を撃墜することだ。私たちとしても、ウクライナの絶望的な状況は理解しているが、NATOが飛行禁止空域を設定すれば、ヨーロッパで多くの国を巻き込んだ、本格的な戦争に発展しかねない」
ゼレンスキー大統領は、こうしたNATOの姿勢を「弱腰だ」と痛烈に批判しました。
ゼレンスキー大統領:「飛行禁止空域の拒否は、ロシアがウクライナの都市に、空爆を行なってもよいと、NATOが許可したことを意味する。きょう以降、殺される人たちは、すべてNATOのせいで死ぬことになる。NATOが弱気なせいで、結束力の欠如のせいで、戦争は終わらない」(ゼレンスキー大統領「NATOのせいで死ぬ」…“飛行禁止空域”巡り痛烈批判|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト (tv-asahi.co.jp))
NATOがヨーロッパ全土を巻き込む戦争にしたくないと考えるのも当然だけれど、それではもう遅い気がする・・・ここでウクライナを見殺しにしても、プーチンがいる限りは次から次へとウクライナのように「焦土の中立地帯」が拡がっていきそうだ。そして戦争は終わらない。
ウクライナだけでプーチンが止まる保証もないのに、ウクライナを見捨てるも同然のヨーロッパの判断は正しいのか。
NOと言い続けるしかない
カザフスタンは、中央アジアの立地だというのにロシアに対して頑張っているらしい。報道では、ウクライナ侵攻への参加も断り、反対デモも行われていた。次にDV男プーチンが牙をむくターゲットにされそうで心配だ。
「俺の配下のクセに黙って従ってろ!俺のやることにモンクを付けるんじゃねえ」って・・・ヤクザ映画じゃないけれど、プーチンがカザフに噛みついて文句を言い募る様を想像した。
カザフは、プーチンよりも西側の経済制裁の方が怖いようだ。「中立」とは明らかに間違っていることに対してはNOを言う事だとするなら、カザフでさえ反対デモを許している程なのだし、そろそろ中国も・・・と気になる。
こうなったらプーチンを止められるのは習近平くらいでは。同じ一味だと世界に見なされたくなかったら、そろそろ和平仲介に動く時期では・・・そう思ったら、王毅外相が仲裁の用意があると記者会見で言ったらしい。
中国の王毅外相は、北京で開かれている全人代=全国人民代表大会に合わせて7日、記者会見しました。
この中で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「対話と話し合いを通じて、平和的な方法で争いを解決しなければならない」と述べ、対話による解決を改めて訴えました。
そのうえで「中国は和解に向けた話し合いを促し、建設的な役割を果たしていきたい。必要な時に、国際社会とともに仲裁を行う用意がある」と述べ、必要に応じて、国際社会と連携して仲裁にあたる考えを示しました。
また「人道主義的な危機を克服するため、引き続き努力したい」と述べ、ウクライナに緊急的な人道支援を行う考えも示しました。
ちょっとちょっと、早めにお願いしますよ・・・もう中国が想像した以上の事態になっているのでは? 暴走列車プーチンをさっさと止めてほしいものだ。
事態を予言するようなウクライナ国歌
ウクライナの国歌は、様々な場で連帯を示すために歌われているようだ。「ウクライナは滅びず」というその曲の、歌詞を目で追うとまるで今の事態を分かっていたかのような内容で、それだけ苦難の道を歩んできた国家なのだと思った。
力強い歌だ。生き延びてほしい。