黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました。大河ドラマが好き。

国際シンポ:日本の人身売買被害者

 このブログには、大変にご無沙汰してしまった。夏の間、お引き受けした本の執筆に追われ、1日当たり12時間、いや、下手すると18時間書き続けるような日々が来る日も来る日も続き、とてもとてもブログには手が回らなかった。27度設定のクーラーが効いていたので、自宅に缶詰め状態だった私は大した暑さも感じずに夏を終えてしまった。
 
 まだ弁護士が内容をチェック中なので、それを終えたらリライト予定。まだ原稿が手を離れたとは言えず、なかなか他にスイッチが切り替えられない。雑誌などに色々な原稿を並行して書きつつ、本の原稿を仕上げた知人はえらいな~と、今さらながら尊敬してしまう。
 
 さて、今回は常磐大学国際被害者学研究所の知人から頂いた国際シンポジウムのお知らせを転載したい。テーマは「日本における人身取引の被害者」である。
 
 人身売買とか、人身取引というと、海外で幼い子が養子になるため誘拐されて売られたり、ひどいケースでは臓器目的で…という報道があったりする。しかし、海外で騙され、日本に連れてこられて性産業で働かされている女性についての報道があるように、人身取引については日本も決して無縁ではないだろう。
 
 日本も、今や現役アイドルたちが、下着姿のDVDを出したり、グラビア撮影で半裸になるような仕事を平気でこなすような、ママたちが「小学生の娘が真似をしたがって困る」と眉をひそめるような、「売れるんだったら何でもアリ」の時代になってしまっている。中学生の男子が、おこづかいをつぎ込んでもつぎ込んでも足りない、一大集金マシーンにアイドルがなっている。
 
 遠い話のように思うかもしれないが、そのように若い女性の「性」を取引商品としての経済的価値のみでとらえ、何の抵抗もない国というのは、性産業で商品にされる側が抱える問題について同じように鈍感であるように思う。そういったことも今回の国際シンポでは話に出るのかも…?出ないかもしれないが。米国司法省の人身売買監視対策室室長の上席顧問が特別スピーチをするのは、確かだそうだ。
 
 もし、ご興味があり、ご都合がつくようなら、ご参加されてはいかがだろう。

<転送歓迎>
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常磐大学国際被害者学研究所第7回シンポジウム「 日本における人身取引の被害者」
  人身取引の被害者に向けた施策は、何が変わって、 何が変わらないのか――米・国務省人身売買監視対策室のジェーン・シグモンさん、米・ カリフォルニア州立大学サクラメント校教授のシン・レンさん、 また、組織犯罪の被害者保護について 立法をなし得て専門機関を設置したインドネシアから「 証人および被害者保護機構」会長のアブドゥール・ セメンダワーイさんなどをお迎えしなが ら、日本における人身取引被害者の保護や支援、 人身取引対応に携わる機関の研修や啓発の最前線で活躍されている 皆さまにもご登壇いただき、日本における最新の状況、現在の問題点や今後の施策について、 国際的な視点で論点を整理しながら、新たな法整備に向けて、 皆さまと一緒に議論を深めたいと考えております。
 
1. テーマ: 「日本における人身取引の被害者」 “Victims of Human Trafficking in Japan”
2. 日  時:  2012106日(土)
3. 開催場所: 国連大学本部 5F エリザベスローズホール(収容人数110名)
   〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5-53-70
4. 主催および協力組織
       主催組織: 常磐大学国際被害者学研究所
     共催組織: 国連大学
UNU)サスティナ ビリ ティ と平 和 研究所
             国際移住機関IOM)駐日事務所
5. プログラム ※すべてに日・英同時通訳付き、 時間割や発表順に若干変更のでる可能性 があ ります。
9:10  受付・開場
9:30
開 会挨拶
9:45
特別スピーチ1ジェーン・シグモン氏 米・国務省人身売買監視対策室室長上席顧問

  【セッション1】
Origins of Human Trafficking: Focus Japan 人身取引の源流:日本に焦点を当てて
   10:20 基調講演1 シン・レン氏 (米・ カリフォル ニア州立大学サクラメント校教授)
   11:10 パネル発表・ディスカッション 
          ・ 吉田容子氏(弁護士、立命館大学法科大学院教授)

          ・ 藤原志帆子氏(ポラリスプロジェクト・ジャパン代表)
          ・  鳥井一平氏全統一労働組合・書記長、移住労働者と連帯する全国ネッ トワーク事務局長
    12:40 昼休憩
   【セッション 2】Protection, Recovery, and Return of Victims of Human Trafficking 人身取引被害者の保護、回復、および帰還
   13:30 基調講演2: ウィリアム・バリガ 氏  (IOM駐日事務所代表)
   14:05 パネル発表・ディスカッション 
          ・ 
大津恵子氏(人身売買禁止ネッ トワーク共同代表)
          ・ 齋藤百合子氏 (明治学院大学准教授)
          ・  長井進 (常磐大学国際被害者学研究所教授)
【セッション3】The Ways Forward: Changing Public Attitudes, Policy, and Laws これからの道: 市民の意識、政策、法制度を変える
   16:00 特別スピーチ2アブドゥール・ハリス・セメンダ ワーイ 氏
                                                    インドネシア政府・ 証人および被害者保護機構会長
   16:35 フロア討論および総括

   17:20
閉会挨拶
6. 参加お申し込み方法、他
*  参加ご希望の方は、下記専用HPにある書式に必要事項をご記入のうえ、メール(sakaba@tokiwa.ac.jp ) ないしFAX(029-232-2522)でお申し込みください。シンポジウム専用HPからもお申し込みいただけます。:  http://www.tokiwa.ac.jp/en/ symposium/2012/
* 参加申し込み締め切り 9月28日(金)
* 当シンポジウムの参加費は無料となっております。
* 当シンポジウムについて、ご質問、 不明な点などございますときは、 担当までご遠慮なくお問い合せ下さい。
参加申し込み問い合わせ先: 常磐大学国際被害者学研究所 統括・坂場
TEL: 029-232-2868
FAX: 029-232-2522