オーミーを探せ!は終了とか
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第12回「俄(にわか)なる『明月余情』」が3/23に放送された。
これまでオープニングのクレジットに名前は出ているのにカメオ出演が続き、ネット上でウォーリーならぬ「オーミーを探せ!」と話題になっていた、尾美としのり演じる戯作者・朋誠堂喜三二が満を持して本格的な出番を迎えた。今回は尾美としのり祭りだ。
まずは公式サイトからあらすじを引用する。
≪あらすじ≫ 第12回「俄(にわか)なる『明月余情』」
昨年に続き吉原で行われる『俄(にわか)』祭り。その企画の覇権を巡り、大文字屋(伊藤淳史)と若木屋(本宮泰風)らの間で戦いの火ぶたが切られた。蔦重(横浜流星)は、30日間かけて行われる俄祭りの内情を面白おかしく書いてほしいと平賀源内(安田 顕)に執筆を依頼すると、朋誠堂喜三二はどうかと勧められる。喜三二の正体は、かつて蔦重も会っていた、宝暦の色男とも呼ばれている秋田佐竹家留守居役のあの男だった…。(【大河べらぼう】べらぼうナビ🔎第12回 - 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 - NHK)
喜三二は「のちに蔦重にとって最高かつ最大の協力者となる戯作者」とプロフィールでは紹介されている、ドラマ上かなりの重要人物だ。それを演じるのだ、尾美としのりご本人にとっても嬉しいご出演だろう。
彼はこれまで何回も大河ドラマに出ているはず。なのに、えーと、どんな役だったっけ・・・😅と、私には印象が薄い。絶対に見ているはずなのだが、思い出そうとしてもなかなか記憶が出てこないお年頃なので、さっさとウィキペディア先生で確認した。(尾美としのり - Wikipedia)
え~、「草燃える」で泰時を演じていたんだ・・・あれだけ熱心に見ていたのに全然憶えていない。あどけない顔で、いたような気もするな・・・泰時と言えば、私の頭の中では「鎌倉殿の13人」の成長著しい坂口健太郎になってしまっている。「北条時宗」「平清盛」での役柄は、どんな人物かさえ頭に浮かばない。
こちらもウィキペディア先生で確認したところによると、足利利氏は、尊氏の曽祖父なんだとか。平維綱は、清盛父・忠盛の家人で清盛異母弟・家盛の乳母父って・・・頼盛じゃない方か。いや~、クイズにしても正答に辿り着くのは難しすぎる。
「おんな城主直虎」の榊原康政は歴史上の有名人だし、言われてみれば流石に色々と記憶にある。菅田将暉演じる井伊直政が家康の小姓時代に世話になっていたし、苦労の甲斐あって今川・武田の旧臣らを与えられるまでになった時に、それを康政が声高らかに宣言し直政がうれし涙にむせぶという、感激のシーンで重要な役回りだった。
「麒麟がくる」の土岐頼芸は、大事に飼っていた鷹が朝起きてみたら悉く血祭りにあげられていて、叫んでいたよね。まあ、血生臭い戦国時代の話だから仕方ないとしても、可哀そうだった・・・ということで、色々と思い出した。
とはいえ、今回の喜三二役は、彼にとってこれまでの大河で一番、ドラマの中で主役に関わり、重きをなす役になりそうだ。ご本人はとても楽しそうに演じている。
尾美としのり演じる平沢常富(実は戯作者の朋誠堂喜三二):(蔦屋で茶を飲みながら)おかしいなと思ってたんだ。松葉、扇、大文字、丁子。その辺頼むとよその見世の妓、勧められるし。そうか、割れてたのか。
蔦屋重三郎:へえ、情けねえ。こんなんで祭りなんかできんのかよ・・・。
平沢:えっ祭りやるの?
蔦重:ああ、俄をでけえ祭りにするって言ってんですけど。
平沢:いいよぉ。
蔦重:え?
平沢:そりゃあいい。よそにはない祭りになる。間違いなく、やった方がいい。よその祭りはさ、もう男ばっかり出てきてむさ苦しいったらねえんだ。
蔦重:ああ、女はあまり出ませんもんね。女をワッと出しゃあ・・・。
平沢:そうそう!しかも俄ってのは歌舞伎だろ?
蔦重:へえ。
平沢:女郎さん出せるかどうか知んねえけど、芸者や禿が出たら、そりゃもう、とうの昔に禁じられた女歌舞伎が蘇るってことじゃねえか!
蔦重:そう言われりゃ確かに!
平沢:おう。しかも、街が割れるってのも必ずしも悪いとは思わねえけどな。山王や神田も張り合うからこそ、どんどん祭りの山車が派手になった訳だし。
蔦重:割れてんのも悪くねえのか・・・。
平沢:おう。
この辺り、蔦重と話しながらとっても楽しそうだ。この後、大文字屋と丁子屋が蔦屋に来て、この人物の正体が「宝暦の色男」で芸事にも詳しい秋田藩の江戸留守居役・平沢常富だと蔦重は知らされる。行き掛かり上、平沢は「こちら側」に知恵袋として指南することになり、蔦重らと祭りに取り組むことになった。
尾美としのりは、今年還暦なんだね。良い役貰って良かったよね。
「もう『オーミーを探せ』は終わりました(笑)。探しているほうがおもしろかったと思わないでいただけるとありがたいです」と、あるインタビューで尾美としのりが言っていた(【大河ドラマ べらぼう】平沢常富(朋誠堂喜三二)役・尾美としのりさんインタビュー「ネットの反響はプレッシャー(笑)」「『明月余情』の文章から人柄の良さが伝わる」 – 美術展ナビ)。そんなこと、昔から芸達者なんだから心配する必要も無いのに。
今回は、その「探せ」答え合わせの画面もザーッと流れた。この時を巻き戻すような手法、「どうする家康」でよく見たな・・・既に懐かしい。
なぜウォーリーのような出方をしたのだろうか。朋誠堂喜三二こと平沢常富は、前述の通り、出羽国久保田藩(秋田藩)の江戸留守居役を務める武士で、情報交換の場として吉原に出入りすることが多い・・・とプロフィールに書いてある。
喜三二が吉原にしょっちゅう出入りしている吉原通なら、主役の蔦重が吉原生まれ育ちである以上、どこかですれ違っていてもおかしくない、それも頻繁に、との考えは自然だろう。だから、ドラマで蔦重とちゃんと知り合うまでにも、何かと視聴者の目に馴染ませていたなら納得だ。
尾美としのりが「オーミーを探せは終わり」と宣っても、最後の最後までクレジットには毎回ドーンと名前を出してもらって、出演をカメオでも継続するのは難しいのかなあ。彼が居なきゃ吉原じゃない、ぐらいの存在でいいと思うんだけどな。蔦重より長生きなんだし、しっかりそこに居て、オロオロしながらでも彼の人生を見届けてもらいたい。
いや、別に関係者でも何でもないけど、かなり推してますな。
蔦重の盟友、源内➡喜三二へ交代?
安永四年暮れ(1775年)に瀬川に別れを告げ、基本的に恋愛トンマの蔦重は彼女を思いつつなのだろう、新しい恋人が現れることもなく、益々仕事熱心だ。大体、このドラマで他に恋愛中なのはうつせみと新之助ぐらいで、次郎兵衛兄さん始め皆さん身ぎれいが過ぎる。遊里を描く反動か。ある朝ドラなんか、出てくるキャラ皆がドラマ内の誰かと次々くっついちゃって驚かされたのに。昨年の「光る君へ」だって、為政者の藤原道長が「まひろ」で頭がいっぱいだったんだよ・・・。
蔦重は、前回は富本節の正本を馬面太夫から請け負うことに成功し、人目を引くとんがった企画に頼らなくても本屋(出版社)として財政的に安定する道を得た。
今回、馬面太夫は安永六年(1777年)になってめでたく富本豊前太夫をご襲名。綾瀬はるかの九郎助稲荷が「『直伝』の富本本は売れ行きも良く、吉原の蔦屋まで足を運ぶ客も出て参りました」と説明。でも蔦重の期待ほどには吉原に来ないらしい。
促された留四郎が「芝居町に卸している分や、師匠方がまとめ買いして弟子に売る分で、かなり巷には行き渡りますからね」とサラッと説明、この留四郎、一体何者になるんだろうか?なかなか怜悧で出来が良い。もしかして2代目か?
見かけの客は寂しくとも、売り上げはしっかり立っている。でも売り物が少ない蔦重の耕書堂。市中の本屋との軋轢のせいで、あちらの出版物を売らせてもらえないからだよね。
そこでつるべ蕎麦の親父・半次郎に「てめえで作りゃいいじゃねえか」とハッパをかけられたが、戯号(ペンネーム)を名乗っている人気作家(実はお上を憚る武士ばかり)は誰かも分からず、手が出せない。結局、手掛かりをくれたのはいつもの平賀源内だった。
蔦重:どうしたんすか、これ。
小田新之助:エレキテルの注文が入ってな。急遽、たくさん作ることになったのだ。
蔦重:あの、源内先生は?
新之助:ああ、千賀道有先生のお屋敷に。
源内:(実演販売中。エレキテルの取っ手を盛んに回させている。触った人が、放電に驚く)ハハハハハ、どうです?
触った人:なんだか、体が軽くなったようじゃ。
源内:そうでしょう!先ほどバチっといったのは、体の中の悪い気が外に出ていったんですよ。病というのは体の内に溜まった悪い気が起こすもの。つまり、この「ゑれきてるせゑりていと」さえあれば、悪い気を追い出し、どんな病もたちどころに治るという事にございます!
平賀源内がエレキテルの怪しげな効能をうたっていたので笑ってしまった。現代人の目から見ると、詐欺でしかない・・・。
蔦重:エレキテルの商いはこちらでしてんですね。
源内:金持ちは、長屋には来てくれねえからな。ああ、吉原にもどうだ?1台。親父様たちに言っとくれよ。
蔦重:あの、話聞いてもらってもいいっすか?
源内:うん。何よ?
蔦重:いや・・・実は吉原で祭りをするんですが、その内情を面白おかしく書いてもらえねえかって。なかなか揉めてて、これを平賀ぶりで茶化していただけると面白えもんになんじゃねえかって。
源内:いや~やりてえんだけど、今はそれどころじゃねえんだよな。
蔦重:そこを何とか~!エレキテルのこと触れていただいてもいいんで。
源内:あっ!あいつ!あいつに頼んだらいいよ、あの喜三二。
蔦重:喜三二って、朋誠堂喜三二のこと言ってます?
源内:おうよ。今でも行ってんだろ、あいつ。しょっちゅう吉原によ。お前も会ってんじゃない。
蔦重:えっ?
源内:ほら、あの俺が松葉屋行った時。(蔦重が「平賀源内先生だったんすかー!」と叫んだ横に喜三二。以下、順にオーミーを探せの答え合わせショットが映し出される。)
蔦重:ああっ、平沢様・・・。
戯作者朋誠堂喜三二の正体が分かり、俄の舞台裏をネタにした青本を依頼する蔦重。この時、ペンネームを名乗る喜三二への配慮が皆無、考え無しなのは若さから?ここで、喜三二は「そんな配慮もない奴の話を受けられるか!」と蔦重を怒ったりしない。良い人だよなー。逆に「秘密を握られちゃった」みたいな関係になっちゃって、アラアラだ。
蔦重が「吉原挙げて」のお礼を条件に出し、喜三二が目を輝かせ(ホントに吉原好き、女好きだよね)「竹取」を下敷きに構想を膨らませ絵を描く恋川春町と着手したものの・・・ふたりが鱗形屋を書斎に執筆しているっていうのがまずビックリなんだけどね。副業だから、表の住居では書けないか。
怪しんだ鱗形屋が「青本はうちからだけにして」と一家総出の土下座で頼みこんできたため、喜三二は「さらば、吉原挙げて」と涙をのみ、ここで蔦重と組んで青本を出すことはなかった。
蔦重も流石にそこら辺の事情は察していた。「鱗の旦那の手前、やりにくかったか。申し訳ねえ」と喜三二作「鼻峯高慢男」の貸本を手に取って、しみじみ。ドラマの蔦重は(一応)悪者ではないが、喜三二の相方・恋川春町の蔦重への心証はすこぶる悪く、どれだけ鱗形屋らに警戒され悪く言われ刷り込まれたかが分かろうというものだ。動向を探る密偵までついていた。競争は熾烈だ。
蔦重と喜三二のご縁は切れたかと思われたが、そうではなかった。
留四郎:重三さん。本当に番付以外、何も出さなくていいんですか?祭りの絵とか、本とか。俺、いまひとつ気合が入らなくて・・・。
蔦重:実は俺もだ。
留四郎:ですよね!だったら、何か出しましょうよ!
蔦重:けど引いた眼で見りゃ、西村屋が錦絵で客呼んでくれてるし、客引きについてはうちは何もしなくていいと思うんだよ。そこはありがたく乗っからせてもらって、その上で来た客に「耕書堂」を覚えて帰ってもらう手を考えたいんだけど。
留四郎:名を上げるための何かってことですか?
蔦重:ああ。まあ、ここまで来たし、祭りが始まりゃ自ずと見えてくるもんもあんだろ。
祭りが始まり、蔦重が思いついたのは手早くできる墨摺りの冊子による祭りの絵本を発行すること。祭りのポスターのような、カラフルな錦絵はもう間に合わない。だから勝川春章に思い切り生きの良い、俄祭りの賑わいが伝わる見たままリポートのような絵を描いてもらうことにして、その序文を詫びを入れに顔を見せた喜三二に依頼した。
前の青本話を反故にした借りを返すように、喜三二は筆を振るうことに。冊子は「明月余情」と名付けられた。
鳥が啼く東の華街(いろざと)に 速戯(にわか)をもてあそぶこと
明月の余情(よせい)を儲けて 紅葉葉の先駆けとせんと
ある風流の客人(まれびと)の 仰せを秋の花とす
我と人と譲りなく 人と我との隔てなく
俄の文字が調いはべり 朋誠しるす
冊子は祭りの余勢で大人気を呼び、大売れ。蔦重は「ひつけえんですが、吉原の案内本ってなどうですか?」「名前も別の号で」と新たにオファー、人気作家喜三二とタッグを組むことに成功した。着々とステップを踏んでいっている蔦重は、そして、エレキテルに夢中の平賀源内から喜三二へとシフトしていくのかな・・・源内の将来を考えると、そういうことになるんだろうなあ。
うつせみ&新之助の神隠しファンタジー
今更ながら、うつせみという名前は「空蝉」からだよね。昨年の「光る君へ」で大々的にクローズアップされた「源氏物語」のキャラだ。光源氏に迫られて、脱皮したセミのように、衣を残して消える彼女だ。その名の意味を、今回思い知らされた。
うつせみは、女郎なので祭りには出られない。お馴染み客のお相手をして茶屋から祭りを見る役目があると、松葉屋女将いねに言われていた。夜見世の営業も普通にあるだろうし。だが、雀踊り対決やらの祭りの盛況に誘われて、林家三平がお客の役で「さあさあさあ、花魁たちも行くよ!掛けはいいから、脱いじまいな!」と言った。
花魁の掛けという衣を残して、うつせみは行くか・・・。
蔦重が「今日は切手要らねえんで。楽しんでってくだせえ」と他の客に言っていたのが耳に入った。九郎助稲荷も「祭りの間は切手要らずで女性客も大歓迎」と。つまり、切手が無いうつせみも、大門を出ていける。
「新様、来るかもしれんすなぁ」と松の井に言われ「もう、わっちのことなぞお忘れでござんしょう」と返していたうつせみ。一方の新之助も、長屋で墨摺りの祭りの冊子を見せてもらい、うつせみを思い、足を吉原へと向けた。
そして、まさかまさかだが、あのごった返す祭りの喧噪の中で、ふたりは互いを見つけて見つめ合い、手に手を取って大門を出ていった。松の井が「祭りに神隠しは付き物でござんす。お幸せに」と背中を押したから。何と粋なこと。
この時、花笠を松の井がうつせみに渡したのは、女郎特有の前で結っている帯を隠すためだったのか?早く、結び目を後ろにぐるっと回しちゃえと冷や冷やしたから、もしかしたらそういうことかもね。
知ってか知らずか、喜三二も「祭りは神様が来てるから、常には起こらないことが起こるもんでさ」と手を合わせた。蔦重は気づいたのかな?祭りで足抜け自由になりそうだと女郎屋側も警戒しそうなものだけど・・・どうだろう、まぁ。
2年前に足抜けが失敗して女将さんに説教されてから、逃げて幸せになれるものかと、うつせみはずっと考えていたに違いない。でも、今回の行動は新さんを見ちゃったばかりの脊髄反射と言うか・・・頭を使って考えてなどいられなかったんだろうね。
新之助とうつせみ、ふたりはこれでドラマから退場か。それとも、将来博打うちの新さんと夜鷹のうつせみを見ることになるのだろうか・・・ふたりで幸せになれる手立ては見つからないかなあ。エレキテルに熱中してる源内さんを支える存在が居なくなるなあ。それも計算してのことなのかな。
オリジナルキャラの命運は、作り手側が握る。幸せなファンタジーで終わらせてほしいね。
怖い人たち①松平定信
冒頭で、恋川春町の「金々先生栄花夢」を一読した定信が、頭からシュポーッと湯気を出して怒るのかと思ったら、あにはからんや、面白がって見せた。えええ、どういうこと?
松平定信:ゲコンカシコロウサコンケガキコナカサカイコト・・・これは一体、どこの言葉だ?
家臣:遊里の言葉で、カ行を抜いて話すのでございます。
定信:ゲコンカシコロウサコンケガキコナカサカイコト。
家臣:「げんしろうさんが来なさいと」と相成ります。
定信:(微笑んで)ほう・・・遊里にも然様な優れた符号が。
九郎助稲荷(語り):元来、勉学好きの定信様は、こうして未知の世界を生き生きと描き出した読み物に夢中になったのでございました。
後の史実との整合性は・・・😅と疑問符で頭がいっぱいだ。恋川春町の運命は定信が左右するのでは・・・一体どうやって描くのだろう。
怖い人たち②若木屋与八
今回の話では、チビノリダー大文字屋が本宮泰風演じる若木屋に祭りで張り合っていくのだけれど、普通に考えたら「日本統一」の本宮泰風ですよ・・・吉原ぐらいすぐにも統一しそうな彼に対して、とてもじゃないけど張り合うなんて、ねえ。
(祭りの準備が進む仲ノ町通り。大文字屋と若木屋が鉢合わせる)
チビノリダー伊藤淳史:お前、うちのすぐ後に出るらしいな。
日本統一本宮泰風:出ねえと、てめえのところのちゃちな踊りを客が本物だと思っちまうからな。へへへ。
チビノリダー:出られるといいな。うちの後じゃ、恥ずかしくって出られねえと思うぜ。
日本統一:ああ?(イラ)
チビノリダー:ハッ(ニヤリと笑う。互いにガンを飛ばして別れる)
イヤイヤイヤイヤ。チビノリダーよく頑張ってるよ・・・芝居だって分かってたって彼に対してガン飛ばしたり、震えちゃうよね。背もあんなに大きな相手にねえ。頑張ってる!
祭りでは、どちらも踊ったのは「雀踊り」で、30日間の俄祭りの期間中、ずっと張り合ってきた。その戦いぶりが評判を呼び、注目された最終日。とうとう「もうやることない」となって、まさかの和解。扇と花笠を交換し、共に踊って拍手を浴びることになった。
本宮泰風が踊るってだけでそのギャップに「えええ」となるが、祭りの衣装で花笠を被ってとなると、どうにも違和感が。あまりキレキレとは言えない踊りっぷりを見て、きっと誰にも何も言わせなかったんじゃないかと想像して、こちらが冷や汗をかいた。
チビノリダーの横では、癒しの次郎兵衛兄さんが軽やかに踊っていた。祭りでは次郎兵衛兄さんの方が、「とーざいとーざい!これよりご覧いただきまするは曽我兄弟!十八年な時津風!吹くやめでたき仇討ち!をんな朝比奈五郎時致の段にござりまする~とーざいとーざい!」と柝を叩いて口上を呼ばわったり、あちこちで大活躍だった。荷物が多かった訳だよね。
あれだけの数の出演者が一斉に踊る祭りをドラマでやるのはさぞかし大変だろうと思ったら、「100カメ」が舞台裏を紹介していた。(100カメ べらぼう 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」 - #大河ドラマ べらぼう - NHKプラス)大変だ。
怖い人たち③鳥山検校
妻となった瀬以とともに、ほんのちょっと映っただけ。特に言葉を交わすでもないのに、夫婦の間に冷たい亀裂が感じられる。
というか、検校が怖いのだ・・・相手の心理的境界線にも構わず踏み込み過ぎている。そんなアプローチは相手を萎縮させるだけだよね。結婚してまだ数年なのに。
次回予告を見る限り、運命の変転があるようだ。
(ほぼ敬称略)