伊豆に移住して分かった、シイタケの存在の大きさ
いきなりだが、来年2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の追加キャストが2/3になって発表されていた。なんと、織田信長には「鎌倉殿の13人」で主役の北条義時を演じた小栗旬がキャスティングされた。
義時は、源頼朝が死んだ時、政から退いて伊豆に帰りたがっていたよな・・・それを姉の北条政子が許さなかったけれど。本来は伊豆の自然の中での暮らしを好む人物だったのだろうと、「鎌倉殿」序盤で出てきた義時の地元・伊豆の風景を、日々実際に見ていると思う。
義時と言えば不思議な設定があった。幼なじみの平六(三浦義村)に長いこと騙されていたのだが「おなごはみんなキノコ好き」と思い込んでいて、愛の告白にはザルいっぱいのキノコ類が登場したのだった。
でも、初恋の人・八重さんはキノコは好きじゃないと言っていた。怪しいのえ(3人目の妻・伊賀の方)は、キノコを贈られて嘘っぽく「キノコ~」と嬌声を上げ、義時は単純にも少年のように目をキラキラさせて喜んでいたっけ・・・。
何でキノコ?と東京で放送を見ていた時にはずっと引っかかっていた。が、伊豆に移住してみてわかった。伊豆の「原木(げんぼく)しいたけ」は絶品。味といい、大きさ、食べ応えといい、バーベキューやステーキ風に焼いて食べたらこりゃたまらない。天ぷらも最高。
伊豆市の名産品マップを何かで見たら、どのエリアでもワサビかシイタケがドーンと描かれて出てくるのだ。伊豆市に限らず、伊豆半島は皆、ワサビ&シイタケ推しかもしれないが。
ちなみに、伊豆市が親のふるさとだという人のリクエストが「修善寺駅のシイタケ駅弁が食べたい」。全然違うのだそうだ。実は今日も売り切れだったのでまだ食べていないのだが、ぜひ食べたいと思っている。
美味しい伊豆のシイタケに舌鼓を打つたびに、義時のキノコ愛を思い出す。こういうところ、「鎌倉殿」脚本の三谷幸喜は本当によく調べている!と思った。「豊臣兄弟!」の信長も、前世の記憶を引きずって(?)キノコ好きだったら面白いな。
何があったんだ、唐丸💦
さて・・・NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第5回「蔦に唐丸因果の蔓」が2/2に放送された。初回から、可愛らしくも謎めいた相棒として蔦重の隣にいた少年・唐丸が、姿を消すことになった。
まずはあらすじを公式サイトから引用する。
≪あらすじ≫ 第5回「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」 株仲間に入れず、落胆する蔦重(横浜流星)。その後、鱗形屋(片岡愛之助)からお抱えの改(あらため)にならないかという誘いを受けるも、ためらう。そんな中、源内(安田 顕)の紹介で、須原屋(里見浩太朗)に出会う…。一方、唐丸(渡邉斗翔)の前にある男(高木勝也)が現れる。唐丸の過去を知る男は、唐丸を脅し次第に追い詰めていく。そして、秩父・中津川鉱山では源内らが出資者から罵倒され、平秩東作(木村 了)は人質にされてしまう。(【大河べらぼう】べらぼうナビ🔎第5回 - 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 - NHK)
念のために、唐丸の公式サイトでのプロフィールをチェック。
謎の少年
次郎兵衛(中村 蒼)の店、蔦屋(つたや)で蔦重(横浜流星)と共に働く謎の少年。
ふーん、プロフィールは唐丸の事情を知るためにはあまり助けにならないか・・・。
どこで唐丸は登場したかと言えば、初回のいきなりの見せ場だった冒頭の火事現場だった。迷惑年、じゃなかった明和九年(1772年)の明和大火の際、蔦重が背負子で九郎助稲荷の祠を背負って逃げる中、炎に向かっていくかのような異常な動きをする少年を見つけ、一緒に逃げたのだった。
その後、何も覚えてないと蔦重に言ったらしい謎の少年は、蔦重の本名・柯理から同じ読みの唐丸と名乗り、いつの間にか蔦重の助手のように蔦屋で共に働くようになっていた。蔦重が「出てけ」と駿河屋に追い出されて河岸見世の二文字屋に転がり込んだ時も、風呂敷荷物を背負って一緒に出ていった。
普段の唐丸は、見ていると健気に働き、蔦重にも色々と質問もしたりして勉強熱心。蔦重がむくれて松葉屋の親父さんの呼びかけに反応しない時には、カバーするぐらい気働きもできる利発さ。そして、何と言っても前回、絵師の下絵がダメになった時に、それを復元してみせた絵の腕の持ち主だ。
なんでそんなに描けるの?とまずビックリ。幼くても、ただ者じゃない。蔦重も「おまえはとんでもない絵師になる!俺が当代一の絵師にしてやる!」と興奮して言うぐらいだった。
唐丸が姿を消して以降、花の井が良い方に良い方に想像を膨らませて、唐丸が親元の商家に戻って店先で存分に絵を描いている姿を思い描いていた。それもあながち外れじゃないんじゃないか。だから、唐丸はあれだけの筆遣いで絵が描ける。それが学べる環境に、昔は居たはずだ。
前回ブログには、こう書いた。
次回は、その唐丸君が話の中心になるようだ。ここで謎の唐丸少年の正体が分かるのか、騒動をきっかけにかえって姿を消すことになって将来大物になった時に蔦重と再会するのか・・・。
私としては、あの「一目千本」を描いた、面倒見がいいと言われる北尾重政が唐丸君をこっそり引き取る(蔦重が頼み込む)、なんて筋が良いなあ。プロフィールにも、「喜多川歌麿(染谷将太)を弟子のように育てたともいわれる」ってわざわざ書いてあるし。(【キャスト・相関図】江戸市中 - 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 - NHK)唐丸君には幸せになってもらいたいよ。(【べらぼう】#4 ワルイ大人にしてやられた蔦重と賢丸(松平定信)、まさか田沼意次&平賀源内が公文書偽造だってよ - 黒猫の額:ペットロス日記)
浪人風の男に脅され、金をせびり取られた唐丸。何も覚えてないという唐丸に対する彼の口ぶり「へえ。じゃあ教えてやろっか。おめえがどこの誰で、あの日、何をしたか」「つれねえことすんなよ、俺とおめえの仲じゃないか」から、唐丸の正体が今回で明らかになるかと期待したが、唐丸自身がそれを断固阻止した。
何と体当たりして川(?)に共に落ち、浪人は土座衛門となって発見され、それ以後、唐丸は姿を消したのだった。えー、謎がさらに深まっちゃったか(しかし、仕事人としては優秀だよね)。
浪人が言った、唐丸がしたことって何だろう。明和大火の時にフラフラしていたんだから、火災の出火原因に何か関係あるんだろうか。そう思って、ウィキペディア先生を覗いてみた。犯人は、鬼平の父が始末していた。
出火元は目黒の大円寺と「明暦3年、明和9年、文化3年各出火記録控」に記載。出火原因は盗みのため武州熊谷無宿の真秀という坊主の庫裡への放火。火付盗賊改長官である長谷川宣雄(長谷川宣以の父親)の配下が明和9年(1772年)4月ごろ真秀を捕縛。同年6月21日(1772年7月21日)に市中引き回し後に小塚原にて火刑に処している。(明和の大火 - Wikipedia)
目黒の大円寺への放火。これに唐丸が関わっているのかなあ・・・それとも、火災の混乱に乗じて何かをしてしまったって事なのか。
唐丸がやってしまったことは、浪人の脅しによれば死罪になるようなオオゴトなのだよね?「匿った」蔦重らも咎人になるような・・・相当の重罪だと思うのだけれど、ヒントがあれだけじゃ、見当がつかない。
蔦重の後悔も深い。最初に唐丸が浪人に脅されて戻った時、ハートブレイクの蔦重は「おう、お使いありがとな」と背を向けたまま声を返し、「耕書堂」と源内が書いた紙を見て上の空。その時は唐丸の異変には気づかないようだった。しかし、そもそも何も覚えていないと言う唐丸が、口を閉ざしているだけだろうと感じていたのだから、何とか実際のところを聞き出していれば・・・と悔いるよね。
唐丸が姿を消す前夜の会話は、ああ、ここで打ち明けておくれよと見ているこちらも気を揉んだ。
蔦重:あのよ、唐丸。
唐丸:ん?
蔦重:俺、鱗形屋抱えの「改」になる話、受けることにした。
唐丸:え?なんで?
蔦重:えれぇ本屋の話だと、暖簾分けなら道が無くもねえ。だったら「改」になって鱗の旦那に認めてもらって、暖簾分けしてもらうのが一番なんじゃねえかって。まあ、源内先生みてえに我儘通して生きるほどの気概はねえし、気が長え話になっちまうけど。
唐丸:おいらもそれが良いと思う。
蔦重:あっ、お前のことは約束通り、当代一の絵師にすっからな。
唐丸:へ?
蔦重:約束したじゃねえか、この間。実はよ、もう考え始めてんだよ。まずな、お前の錦絵を鱗形屋から出すんだよ。初めは「亡き春信の再来」って「春信」の画風で花魁たちを描くんだ。その次はおんなじ花魁を「湖龍斎」風で描くんだよ。その次は「重政」の画風ってな具合で続々と続けてよ。んなことやってりゃ、この絵師は誰だって評判になる。そこでお前をど~んとお披露目だ!世の中、引っくり返るぜ!何だ、ガキじゃねえかって。で、お前は天下一の才だってどんどんどんどん人気になって、あれよあれよと言う間に当代一の絵師になるっていう寸法だ。
唐丸:何それ!そんなうまく行く訳ないじゃない。
蔦重:いいじゃねえか。どうせなら目いっぱい楽しい話の方がよ。
唐丸:そうだね・・・そうなるといいね。
蔦重:(せきばらいし、座り直す)でな。お前、何か隠してねえか?(唐丸、沈黙)困ってることがあんなら言え。悪いようにはしねえし、力んなる。なんせ、お前は俺の大事(でえじ)な相方だ。
唐丸:ないよ。悩み事なんて。
蔦重:じゃあ、何でそんな顔してんだ。
唐丸:・・・蔦重がおかしなこと言うからだよ・・・(涙を堪える)。
蔦重:そうか。じゃあ寝るか。
唐丸:うん!(並べた布団に横たわり、天井を見つめる)
ということで、謎の少年唐丸は、謎が上積みされて行方不明。「将来、蔦重と再会して謎の絵師として大物になる」という流れでお願いしたい。「謎の絵師」とくれば写楽か・・・蔦重が口にした、売り出しプランに近い絵師は誰なんだろう。葛飾北斎、喜多川歌麿説も捨てがたい。
ところでこのプランを語る時のBGM、いかにもなアメリカ映画みたいだったよね、「ET」とかを思い出した。
まあ、とにかくこれで唐丸は大人の役者さんに交代するのだろう。トランジションの時間は必要だ。「八代将軍吉宗」の時の、子役から包帯が取れたら直に西田敏行(ご冥福をお祈りしています)に変身、というのは視聴者的には結構衝撃だったから。
しかし、「成長著しい姿」でも良いから、蔦重の相棒・唐丸君を早めに復活させてほしいところだ。今のところ影の薄い留四郎(【キャスト・相関図】吉原の人々 - 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 - NHK)は蔦屋のどこかにいるはずだけど、義兄の次郎兵衛さんはあんまり頼りにならないからねえ。
蔦重、のれん分けを目論み鱗形屋の誘いに乗る
前回、吉原花魁の錦絵プロジェクトを立ち上げ、奔走したのに結果外され、煮え湯を飲まされて意気消沈していた蔦重。未来永劫板元になれないみたいに宣告されて、かなり気の毒だった。立ち直るにも時間が要るよね。
蔦重は「ずりいじゃねえかよ!後から来た奴は仲間に入れてやんねえとか」と愚痴愚痴言っていたが、「あんただって、吉原以外取り締まれって言いに行ったじゃないか!」と花の井にビシッと反論されていたのがおかしかった。ま、その通り。既得権益を守るためにどこも必死なんだよな。
その蔦重をハメた張本人が地本問屋の鱗形屋だったのだが、今回終わりで、蔦重は鱗形屋のお誘いに乗って、お抱えの「細見改め」になることを決意した。唐丸が消える前夜、語っていた通りだ。
鱗形屋は鼻の穴を膨らませて、笑いが止まらないよね。吉原ごと蔦重を抱え込みたいという目論見通りなんだもの。西村屋と祝杯を挙げている姿を見て頭に来ていたこちらとしては、「蔦重はよくもそんなことが決断できる」と、イライラを通り過ぎて感心する。
冒頭、語りの綾瀬はるかの九郎助稲荷が「この時代には、それぞれ同業者が集まって作る株仲間という制度がございまして、株を持たない者はその商いができぬ仕組みとなっておりました」と説明。花の井も「そもそも仲間に入らなきゃ商いできないなんて当たり前のことじゃないか」と言っていた。
そうかと思ったら、須原屋の説明で、地本問屋には株仲間なんか存在しないと知った。ということは、蔦重を縛った「定め」なんてものも地本問屋の「仲間」内に本当にあったのか?と疑問を抱いた。やっぱりでっちあげなんじゃないの?蔦重も、自分は悪意を以て陥れられたのだと理解したと思う。
その張本人の鱗形屋に身を預けるなんて・・・他に、性格の良いまともな地本問屋は存在しなかったのか。しかし、吉原のガイドブック・細見を出しているところじゃないと、蔦重が意味が無いと考えるのは分かる。これまでのつながりもあるし、悔しくても鱗形屋で致し方なし、なのか。
でも、己が望む暖簾分けはしてもらえずに、一生良いように利用されるだけ、とは思わないのか?あの鱗形屋だよ・・・逆に飲みこんでやる自信があったのかな。未来が見えている訳でもないのに。
とにかく、地本問屋には書物問屋のような株仲間というものが無い➡株を持つ方法では板元にはなれない➡板元になるには、暖簾分けしかない➡鱗形屋お抱えの「改め」として働いて暖簾分けを目指す、という方向に蔦重は舵を切った。
この、メリットだけを考えて、敵の懐に笑顔で飛び込める蔦重の勇気。すごいなあ。まあ、ダイナミックな蔦重は、鱗形屋が抱え込むには大きすぎて手に余る存在だったようだけれど。
(え?もしかして蔦重は未来が見えていたのか?というか、次回の騒動と成り行き、棚ボタばっかりじゃなくて、もしかして蔦重が仕込んだり、ここぞとばかりに広げたり暗躍するのか?一瞬背筋がゾクッとしたが・・・未来の鬼平=現在のカモ平も出てくるみたいで楽しみだ。)
源内と田沼意次の物悲しい会話で日本の立ち位置を知る
8代将軍吉宗の時代に、宗教以外ならいいよということで、外国の書物も結構日本に入ってくるようになってたらしいよね。前述の須原屋(演・里見浩太朗)が、例の教科書にも載っている、超有名な「解体新書」の板元だと聞くと、そうか、そういった海外の知識が日本社会にも入ってきて、広める人もいて、海外事情を知る層は知っている状況になっている頃かと思った。
そんな状況下で、知っている側の第一人者のようなふたり、平賀源内と田沼意次が会話をする。夢が膨らみ、やがて如何ともしがたい日本の現実にドーンとぶち当たり、膨らんだものがヘナヘナ萎んでいくような場面が面白くも物悲しかった。まるで、唐丸と蔦重の最後の会話みたいじゃないか。
田沼意次:(略)千賀道有を通して、金は流しておこう。
平賀源内:ありがとうございます!まことに神様、仏様、田沼様!
意次:やめろ、源内。礼を言うのはこっちだ。山で稼げれば土地の者が金を得る。そこに水路が開かれれば商いが盛んになる。川沿いには宿場ができ、会所が開かれ、民は潤う。こちらにも運上冥加が入ってくる。本来なら、お上が旗を振ってもいいぐらいの話だ。「お前は商人か」などとほざく由緒正しき方々さえ、おらなんだらな。フン!
源内:いっそもう、四方八方国を開いちまいたいですね。
意次:国を開く?
源内:そうすりゃあ、いろんな話が手っ取り早く片付きまさあね。へへっ。日の本中、津々浦々の港を開いて誰でもどこでも外国と取引できるようになりゃ、皆、異人と接する。あいつら相手にすりゃ、色んなことがはっきり分かりますよ。
意次:いろんなこと?
源内:例えば、物の値打ちです。異人相手に米俵抱えて「それ売ってくれ」って、由緒正しい方々自らやってみりゃいいんですよ。葡萄の酒一本、売ってくれませんから。ハハハハハ!奴らが取引してくれるのは金銀銅。
いや、人の値打ちだってそうですよ。「俺ぁ先祖が偉いんだ」ってまくしたてたって通じませんし、通じたとこで「はあ、それで?」ってな話でしょう。(互いに笑う)やつらが相手にしてくれる、そんな値打ちがあるのは話ができる奴です。由緒ってのは屁みたいなもんだって分かりまさね。
けど一方で、何もねえやつらにとってはこりゃ待ってましたの檜舞台ってわけでね。異人相手に商売やって良いってなりゃあ、色んな奴らが出てきましょうなあ。例えば幇間!物真似うまい幇間は、目が良い耳が良い。そのうち言葉を覚えるようになって。
意次:通詞になったりしてな。
源内:異人は牛や豚を食いますから。
意次:それを供する店ができれば大流行りだ!(大笑い)
源内:いや~、他にも色々出てきましょうな。船を造る奴、異国語の塾を開く奴!上から下まで知恵を絞って、これでもかこれでもかと値打ちのあるものを考える、作り出す!
意次:国を開けばおのずから世は変わる。俺たちがやろうとしていることなど、ほっといても変わる世の中になる!
源内:然様にございます!国を開きゃあ占め子の兎!すべてが引っくり返ります!ハハハハハハ!
意次:ハハハハハ!・・・はぁ。しかし、まあそういうわけにもいかぬな。
源内:ええ。まことに国を開くなどすれば、あっという間に属国とされて終わりましょう。
意次:もう、この国には戦を憶えておる者もおらぬしな・・・。(沈黙)
ご両人の長台詞がすごい。平賀源内が獄死するのは1780年(平賀源内 - Wikipedia)、意次が死ぬのは1788年とのこと(田沼意次 - Wikipedia)。意次の死から1853年のペリー来航まで65年か。
賢丸こと松平定信が、老中首座として幕政を握るのは、意次の死の前年1787年(松平定信 - Wikipedia)。定信は対露交渉等で苦労し、消極的開国政策を取るに至ったのだったよね。もう、国を閉じたままではいられないが、開国したら属国か・・・舵取りの難しい幕末が近づいている。
(ほぼ敬称略)