黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました。大河ドラマが好き。

亡きクロスケに叱られた

 「続き」と書きながら、放置してしまった。だってね、やっぱりクロスケのことアレコレを思い返す作業というのは、とても心穏やかにはできない。7月4日の5回目の月命日にも、段々と平常心で迎えられるようになっていると思いたいところだったが、どっこい決してそうではなかった。5か月も離れて会えないなんてこと、これまでなかったんだから。

 会いたいなあ、クロスケに。ただそれだけ。

 でも、反省させられたことがあった。クロスケは、私の腕枕で寝たまま旅立っていったのだけれども、私は、朝起きてそれに気づいたものだから、「クロスケの死に目に会えなかった、看取ってやれなかった」と自責の念が湧いて、どうにも拭えなかった。「きっと何か伝えたいメッセージだってあったと思うのに」と、ある猫友さんにも言われ、それが気になってしまった。

 そうしたら、あんまり死に目に会えなかったことばかり悔やんでいたせいなのだと思うのだが、ある日、とんでもない夢を見た。

 夢の中で緑の崖を見上げると、青空をバックにそこにはクロスケ。「危ない、そんなところから飛び降りたら、いくら猫だって、キャット三回転(←古い)したって死んじゃうよ」と焦る私をじっと見て、明らかにクロスケは飛び降りて見せようとしている。そして飛んで・・・血だらけになって目を閉じるクロスケ。心が張り裂けた。

 目が覚めて、クロスケは「死に目」をわざわざ私に見せようとしたんだと思い、涙があふれた。私が「死に目、死に目」とぐずぐず言っているものだから、心配したクロスケにこんなことまでさせてしまったんだ(夢の中だけど💦)と、反省した。

 考えてみたら、私の腕枕で最期まで一緒にいてくれたクロスケの、何が不満だというんだろう。これ以上の愛情があるか、それにケチをつけるなんてひどい話だ。クロスケに叱られた、そう思った。

 夫にも反省するところがあったようだった。

 夫は、早くクロスケの下に行きたいものだから、「大きな隕石でもうちのマンションに落ちないか」「クロスケ、隕石落としてよ」と繰り返し言っていた。

 そうしたら・・・東京などの上空を「火球」がよぎって千葉北西部に隕石として落ちたかもしれない、というニュースが先日流れた。暗闇に空が光るのを多くの人が目にしたそうだ。

 そうか、パパのリクエストに応えて、小さいけれど隕石を飛ばしたんだ・・・コースも多少ズレてるけど。

 このニュースを見て、「あまり変なことを言ってクロスケを困らせるのはやめよう」「もう隕石降らせてとは言わないよ」と夫は言った。大きな隕石は無理だったんだよね、ニャンコはあんなに小さいんだから、と。確かに、クロスケなら「小さい火球」で精一杯だったんじゃないか。

 「本当に世話の焼けるパパママだよ。せっかくの天国、少しぐらいゆっくりさせてよ」と、クロスケは思っていそうだ。