黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました。大河ドラマが好き。

【どうする家康】#25 準主役・瀬名退場、松潤家康は正念場

有村架純を再登板させる手は

 NHK大河ドラマ「どうする家康」の第25回「はるかに遠い夢」は、7/2に放送され、ここまでドラマを引っ張ってきた家康の正室・瀬名が、いわゆる「築山殿事件」にて残念ながら最期を迎えるに至った。

 公式サイトからあらすじを引用させていただこう。

武田勝頼(眞栄田郷敦)の手で暴かれた、瀬名(有村架純)と信康(細田佳央太)の計画。それはやがて信長(岡田准一)の知るところとなる。2人の始末をつけなければ織田と戦になる。それでも家康(松本潤)は信長の目を欺き、妻子を逃がそうと決意する。一方、瀬名は五徳(久保史緒里)に、姑は悪女だと訴える手紙を信長に宛てて書かせ、全ての責任を負おうとする。岡崎城を出た信康も又、逃げ延びることを良しとせずーー。(これまでのあらすじ | 大河ドラマ「どうする家康」 - NHK

 タイトルには「準主役・瀬名退場」と書いた。グズグズして煮え切らない殿・家康ではなく、思慮深く物事を前に進めることができる瀬名に共感し、ドラマを見続けてきた視聴者も少なからずいただろう。

 何しろこのブログも、振り返ると過去5回のタイトルには「瀬名」が入っている。主人公の家康じゃなくて。でも・・・瀬名亡き今、誰を心の拠り所に「どう家」を見たらいいのだろう。ファンタジー大河だし、家康に妻子を殺させないのでは?瀬名は死なないのでは?と期待していたからさ・・・。

 まあ、確かに松潤家康を傷つけないように、勝手に妻子に自殺されたかわいそうな家康、ということにはなっている。

 有村架純を再登板させる手はある。例えば、前も書いた穴山梅雪の養女で側室になるお都摩こと下山殿。似ていたって話があるんでしょう?でも「瀬名が武田に匿われ、下山殿として家康の側室になる」路線はあえなくダメになったので、「瀬名に似てる別人の下山殿として側室」になり、有村架純が演じれば?ダメかなー。

 そうそう、次回登場するかどうかは分からないが、既に武田の旧臣出身の阿茶の局が側室として家康の傍にいるはず。それが、例の千代ではないかと期待を込めるツイッターを見た。女大鼠との関係に問題は生じそうだが、阿茶の局の今後の活躍を考えたらそれいいね!と私も思う。1票を投じたい。

 それから、全然関係ないけど、本多正信はそろそろ帰ってこないのかしらねー。そしたら楽しみに見られるんだけどな。

妻子の命が懸かっているのに、行き当たりばったり

 それにしても、だ。ドラマとはいえ、今作の家康のお粗末な事よ・・・これじゃ瀬名と信康は死ぬしかないじゃないか。この大失敗、自分のせいだと考えることができる家康なら、成長できるだろうが。

 瀬名の「慈愛の国」計画に、家康までポーっとのぼせ上っていたのか。「助け合うのっていいね、絶対にうまくいくよ🎵」というノリで染まり切っていたのか。計画が破綻した場合に備えようとは全然思ってなかった様子なのは驚きだ。「計画が破綻したらとか想像するの、縁起悪い」とか考えちゃった?

 酒井忠次が「洩れました、築山の謀」と報告してきたら、途端に「では申し合わせの通りに」「各々抜かりなく」とプロジェクトメンバーがサッと立ち上がり、素早く動き出すのを期待していた。プランA~Cぐらいは立案して、シミュレーションも何度もしてあると思ったよ、家康よ。

 だって、妻子の命が懸かってるんだよ?その危機感あった?無かったよね?

 信長との面談(頭を下げてきた)後、家康はどう見てもノープランで頭真っ白。今更「信長と手を切る」なんて、最悪な話を言い出した。

信康:私が腹を切ります。

家康:ならん。

信康:それで、全て済みます。

家康:ならん。

信康:では、どうするのですか。

家康:信長と、手を切る。

信康:武田に裏切られた今、織田まで敵に回せばおしまいです!

家康:お前を死なせるくらいならわしが腹を切る!

信康:それこそ徳川が滅ぶことでござる!

 瀬名も信康もガッカリしたよね、今更、信長と手を切る?わしが腹を切る?・・・自分たちを救うプロジェクトは幻で、何も立ち上がっていなかった、この日のために準備万端整っているものは何も無かったと確認できてしまった瞬間だ。絶望しただろうな・・・。

 「ダメだ、この殿。私は死ぬしかない」と瀬名は覚悟を決めたのだろう。だから、次善の策として、信康と自らがトカゲのしっぽになって徳川を守ろうと動いた。それが通説に合致する仕掛けだ。

瀬名:五徳や。そなたは信長様に書状を書きなさい。私と信康の悪行の数々を書き連ねるのです。暴虐で、不埒で、不忠な母子であると。

五徳:そのようなことはできませぬ。

瀬名:さもなければそなたまで私たちの仲間と思われます。

五徳:仲間でございます!義母上と、信康様と志を同じくした仲間でございます!

瀬名:そなたには2人の姫を育て上げる務めがあろう!・・・殿。なんなりとご処断くださいませ。(穏やかに頭を下げる)

妻子の命乞いをしない家康

 家康が出したのはアイデアでも何でもない。カッコつけて言うことじゃないのに、松潤が「信長を、世を欺く」と言うと、何事かのように聞こえてしまうので困る。

家康:わしは・・・決めたぞ。皆、わしの言うことを聞け。瀬名と信康には責めを負ってもらう。五徳は瀬名の言う通り、信長様に書状を書け。

五徳:殿?

家康:・・・そういうことにするんじゃ。信長を、世を、欺く。

 こんな「世を欺く」形が永続できる話ではないことぐらい、瀬名はピンときただろう。「死ぬしかない」の思いは、何ら変わらなかったはずだ。

 家康が本当に妻子を助けようと思ったら、自分の命を懸けて信長に助命嘆願するしかなかった。信康は高野山送りで瀬名は尼にして尼寺に入れるとか、どこかに預けて幽閉するとか、ふたりが信長に認められる形で生きられる道を、ツテを総動員して必死に切り開くべきだったと思う。

 悲劇の種だったのは、この松潤家康が岡田信長を信頼していないことだ。だから、早々に命乞いは諦めてしまったのだろう。でも「築山殿、信康様、ともにご自害いただく所存」と、酒井忠次によって信長に報告させてしまえば、誰かが死ぬしかなくなる。

 家康が深く瀬名の考えを理解していれば、「慈愛の国」を説く彼女が身代わりを受け入れる訳がないことも分かったはずなのに。それに、信長には面も割れているし、身代わりは危険な賭けだっただろう。

 だから、まずは正々堂々、2人の命乞いを試みるべきだった。今作の岡田信長は、それを待っていた節もある。もしかしたら相応の処罰で許してくれたかもしれないのに、ネックになったのは家康の信長への不信感だったね。

 事後に信長は「家康よ・・・」とつぶやいていた。頼ってくれなくて寂しかっただろうな。やっぱり真剣に命乞いしていたら?と思わせる。もったいなかった。

 史実としてはこの時期に瀬名と信康が死んでいる訳だから、いくらこのドラマでも、そこに着地させなきゃなんだけど・・・EUをぶちあげるぐらいなんだから、「実は生きのびました」バージョンを、可能性をとことん追求して、見せてほしかった。

 プランA~Cを順にプロジェクトメンバーが仕掛けるが、「徳川を守るんじゃ」と死ぬ気満々の瀬名と信康の2人が、ことごとくメンバーの鼻を明かしてくぐり抜ける。それが、最終的にあっと驚くプランDで、納得して生き延びる。そんな感じがあったら良かったな・・・。

泣かせたのは半蔵と女大鼠の服部党

 プランDを準備万端整えられる殿だったら瀬名も信康も生き延びたんだろうけれど、「それができない殿だから、もう死のう」と、家康を責める事もせずに覚悟を決められる瀬名。よほど家康よりも「殿」らしく、人間ができている。強い。

家康:(小舟で湖畔の瀬名の下へ)死んではならん。生きてくれ。

瀬名:それは・・・できませぬ。

家康:なぜじゃ!

瀬名:私たちは、死なねばなりませぬ。本当は、信康だけはどんな形でも生きてほしいけれど、あの子はそれを良しとしないでしょう。私も共に逝きます。

家康:嫌じゃ。

瀬名:それは、わがまま。

家康:わしはかつて1度、そなたたちを見捨てた。我が手に取り返した時、わしは心に決めたんじゃ。2度とそなたたちを見捨てんと。何があろうとそなたたちを守ってゆくと!(瀬名の肩をつかみ)守らせてくれ・・・。

瀬名:あなたが守るべきは、国でございましょう。

家康:国なんぞどうでもいい!知ったことか!わしは、そなたたちを守りたいんじゃ。

瀬名:かつて、父と母に言われました。いつか、私の大切なものを守るために、命を懸ける時が来ると。今がその時なのです。きっと、父と母もようやったと褒めてくれるでしょう。すべてを背負わせてくださいませ

家康:世の者ども、そなたを悪辣な妻と語り継ぐぞ。

瀬名:平気です。本当の私は、あなたの心におります

家康:(瀬名を抱きしめ、泣く)

瀬名:相変わらず、弱虫・泣き虫・鼻水垂れの殿じゃ。憶えておいででございますか?ずーっと昔、どこかに隠れて私たちだけでこっそり暮らそうと話したのを。(回想・誰も知らない地で、小さな畑をこさえて、世の騒がしさにも我関せず、ただ、私たちと静かに、ひっそりと。)あれが、瀬名のたった1つの夢でございました。はるかはるか、遠い夢でございましたな。フフ。

 (泣いている家康から離れて)さあ、お城へお戻りなさいませ。ここに居てはいけませぬ。平八郎、小平太。殿をお連れせよ。そして殿と共にそなたたちが安寧な世を作りなさい。

本多忠勝:はっ。

榊原康政:はっ。

家康:そんなこと・・・そんなことわしには!

瀬名:できます。(家康の手に木彫りのウサギを握らせて)いいですか?ウサギはずーっと強うございます。狼よりもずっとずっと強うございます。(家康の手に頬を寄せ)あなたならできます。必ず。(手に口づけをする)瀬名は、ずっと見守っております。(ほほえむ)

家康:(泣きながら涙を拭う。びしょ濡れの顔で微笑み、背を向ける。従う平八郎と小平太。家康を乗せた舟が、湖面に滑り出す)

瀬名:(水辺に正座し、懐剣を握る。走馬灯・・・駿府の森でかくれんぼ、祝言、カニの柄の浴衣で子どもたちと遊んだ日々、本證寺でバッタリ、金平糖を取り合い子どものように笑い合ったあの日、ふたり並んで城からの景色を眺める、築山で渡された木彫りのウサギ「いつか必ず、取りに来てくださいませ。殿の弱くて優しいお心を。瀬名はその日を待っております」)

家康:(舟の上、両手で木彫りのウサギを握りしめ、泣く。湖畔を振り返ると、正座をする瀬名の姿が目に入る。立ち上がって穏やかな顔の瀬名を見る)やはり駄目じゃ・・・舟を戻せ!

康政、忠勝:殿!殿!(家康を止めようとして水中に落とされる)

家康:(舟から飛び降りて、水の中を戻ろうとする)こんなのは間違っておる!離せ!離せ!瀬名、瀬名!

康政、忠勝:殿、御覚悟を!御覚悟を!(暴れる家康をつかむ)

瀬名:(刃を首に当てる。目を閉じ、首を切る。体が地面に崩れる)

鳥居元忠:(膝を付き、泣く)

女大鼠:(介錯の刀で瀬名を刺す。刀を捨て、ひれ伏す)

家康:ウワー、アアア(声を限りに泣く)

 瀬名が亡くなり大鼠がひれ伏す画には、手前の藪の竹が十字を作り、BGMでは静かに鐘が鳴る。やはり、イメージしているのはキリストの処刑のよう。ユダ(武田勝頼)の裏切りによって死んでいくキリスト(瀬名)。

 顛末を聞いた勝頼は「人でなしじゃな、家康は」と言った。当然妻子を守って織田と徳川は戦になると踏んでいたのだろう。けれど、そうならなかった。そうさせた「人でなし」は勝頼だったと思うんだけどね。

 しかし、自裁する寸前の妻に「弱虫、泣き虫、鼻水垂れの殿」と、当然のように慰められている夫・家康を見ていたら「普通逆なんじゃないの・・・死ぬ方が怖いよね」とムクムクと反感も湧いた。「嫌じゃ言うなら、ここは自分の力不足をトコトン妻に謝るべきなんじゃないか、家康よ!救えなくてゴメンって!」と力が入った。

 (瀬名のカニ柄の着物にはおおお!と思った。家族みんなお揃いで持っているんだねえ。一家団欒もそうだけれど、カニは再生の象徴とか?もしかして・・・やっぱり再登板?)

 家康もだらしないが、彦(鳥居元忠)もだらしない。介錯を瀬名に頼まれても「できませぬ」って、なんだ、自分の感情優先か!御方様のために、こんな大事な務めも果たせないとは。

 その点、女大鼠は頼りになった。彼女だって、瀬名には思い入れができていたのではないかと思う。築山の庵の床下に潜って1か月、彼女はずっと瀬名の言葉を聞いていたのだから。瀬名の語る理想に、心を揺さぶられたのではないか。

 それが、介錯後ひれ伏すお辞儀に表れていたように思う。瀬名の息の根を止めた刀を放り出し、全身で身を伏せて。決して作法に適ったものには見えない礼の仕方が、余計に彼女の心情を感じさせて、ここは泣けた。(日曜日にはもっと泣けていたと思うのに、土曜日の再放送では女大鼠のお辞儀に至るまでは泣けなかったな。)

信康には生存説も

 ドラマでは順番が逆だったが、秋の信康の切腹シーンも、七之助(平岩親吉)が泣きに泣いて信康に取り付き、全然介錯をしないどころか邪魔をする始末でハラハラ。色男殿(大久保忠世)に「楽にして差し上げよ」と言われてもなお、信康に取り付いて「駄目じゃ、駄目じゃ」と泣いているのは、岡部大が熱演なんだけど、また「自分の感情優先か!」と見ていて腹が立ってしまった。

 駿府で家康幼少期から付いていたふたり、彦と七はダメダメコンビだな。日頃、よく務まっているよな。あの殿だからこそか。

 一筋の涙を流しながら、この信康の介錯を務めたのは今作では服部半蔵だった。聞いていたのは半蔵が心乱れて斬れず、検視役だった天方通綱が代わりに介錯したという話だったので、アレっと思った。彼に花を持たせたのは今後意味があるのだろうか。四谷の西念寺までドラマでやるのかなあ。

 この時の信康が、母の築山殿の自害を半蔵に確認して、それから自害に及んだところを見ると、やはりまだプランDに期待をかけて、待っていたのではないかと思わせた。ウィキペディアを見たら、彼には生存説があるようだ。

 徳川を守った、を誇りに命を散らせていった今作の信康だと、どうなんだろう。あまり自殺する人を美化したくないが、長篠戦後PTSDで心乱れる自分に対しても落胆していただろうし、それで徳川を守れるなら潔く死のう、と思い極めていたというところではないだろうか。

 覚悟が定まらずグズグズ泣いているのは、父の家康ばかりということだ。妻子を失い、こんなにダメダメにしておいて、後半戦で家康は見違えるのかな?

やっぱり家康には優しい信長

 家康は相変わらず信長に甘えている。信長は自分の首を切ることなど絶対にしないとの自信があるかのように振る舞う。岡崎謀反の一報を聞いて、いつもの鷹狩りの小屋まで雨の中飛んできた信長に、ただただ頭を下げ、釈明もせず無言だった。自分の感情が勝って声も出なかったのかもしれないが、それで許されると信じているのが凄い。

 あの雨の場面、佐久間信盛を交えての対面はこうだった。

織田信長:(軒下に座り、雨を眺めている。横には佐久間信盛が立つ。)

徳川家康:(ずぶ濡れでやってくる。土気色の顔。腰から太刀を外し、ぬかるみに膝を付く。信長に向かい、頭を下げる。)

佐久間信盛:岡崎にて謀反との噂あり。信康殿と奥方、我らを欺いて武田と結び、また、徳川殿もそれに加担しておられると。虚説でござろう?虚説でなければなりませぬぞ!(家康は頭を下げ続けている。)

信長:お前の家中で起きたことじゃ。俺は何も指図せん。お前が自分で決めろ。(立ち去る)

家康:(ひれ伏したまま、雨が滴っている)

信盛:家康殿。(家康を起こす)何をせねばならぬか、お判りでしょうな?ご処分が決まり次第、安土に使いを。(去る)

家康:(動けないまま、雨に打たれている)

 びっくりするほど信長は家康に優しい。「徳川殿もそれに加担しておられる」部分がいきなりスルー、不問に付されているのだから。

 妻子に対する処分が、家康への心理的罰になることは当然あるにしても、家康自身は後の佐久間のように追放されるでもなく腹を切らされるでもなく、信長は「お前の家中で起きたこと」と、瀬名と信康だけの問題であるかのように矮小化してくれた。

 やっぱり愛だなー。家康にはとても弱い信長だ。

 この信長だからこそ、あの瀬名の「慈愛の国」構想をぶつけてみたらどうだったかな、と思う。ふたりに直接対話をさせてみたら、案外、信長は瀬名の夢に乗ったかもしれない。彼は実は「慈愛」の言葉に飢えていそうだ。

 「要するに調略と同じ」と、「慈愛」は骨抜きにされ看板だけにされるおそれもあるだろうが、「それいいね」と乗っかってくる可能性はあったかも。戦は金がかかり、経済的に考えたら避けたいだろう。

 さて、安土城も完成、瀬名が退場、次回予告ではもう・・・となると、この家康ラブの信長様もそろそろ先が見えてきた。信康と五徳の婚姻関係のつながりも消えてしまったし、織田と徳川をつなぐため、正妻を失った家康と未亡人お市を娶せようとする可能性はあるのかな?

 それと、家康に片思いする信長、妻子を失った恨みを心に秘める家康の両者の愛憎関係はどうなるのだろう。ふたりの絆の強さには信長ラブの光秀が嫉妬しそうだし、「知り過ぎた男」穴山梅雪の織田軍加入で、武田と通じた過去がある(?となるか)光秀は慌てるのだろうし。

昨年作「鎌倉殿の13人」では同時期に源頼朝が退場

 ところで、この「はてなブログ」には「去年こんなブログ書いてますよ」と思い出させる機能がある。「過去の同じ時期に投稿した記事を振り返るメールをお送りします」ということで、「はてな」から送られてきたメールにあったのがこのブログ。

toyamona.hatenablog.com

 なるほど、大泉洋が好演した源頼朝が落馬し、命を落としたのが昨年のこの頃。初期に純粋な若者だった主人公・北条義時(小栗旬)は、既に初恋の妻(新垣結衣)も失い、上記の回での頼朝の死を境に、さらに真っ黒な黒執権への道を歩むことになった。

 まあ、1年にも渡る連続ドラマが大河。物語の構成上、前半を引っ張る大物は必要だ。それが「鎌倉殿」では頼朝、「どう家」では家康の正室・瀬名だった。ふたりは、主人公に大きな影響を残してほぼ同時期にドラマから死亡退場なんだな、と気づいた。

 折り返しの7月から、ドラマも後半戦。「弱虫、泣き虫、鼻水垂れ」の家康も、ウサギの強みを生かして狼に対抗し、つかみどころのない「タヌキ親父」と呼ばれようと、瀬名の言う「慈愛の国」を彼なりに何とか実現するため幕府を開くのだろう・・・動物が多めで訳が分からない。

 松潤家康の、後半での黒執権義時に負けず劣らずの変貌ぶりに期待したい。