黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました

「カムカム」あんこの味を継いだのは

とうとう残り3週間

 今週14日からの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」は、本腰を入れて物語の結末に向けて走り出したようで油断ならない。濱田岳演じる算太が「るい」のもとを訪れ、死の床で荒物屋「あかにし」の清子さんと吉右衛門との対面も果たした。

 その後、赤螺親子から「るい」は岡山の橘家の話も聞いただろうか。朝のラジオ体操での安子とのやりとりを、吉右衛門も清子さんも覚えていただろうか。

 そんな想像をしている間に、「るい」は亡くなった算太のお骨を携え、30年以上も離れていた岡山に家族連れで里帰り。目黒祐樹と多岐川裕美が演じる晩年の勇ちゃん、雪衣さんの配役の妙には感心させられたが、ジャズ喫茶「ディッパーマウスブルーズ」の柳沢親子の役者(世良公則と前野朋哉)がまとめて世代をスライドして出演していて、少し混乱させられたけれど面白かった。

 この朝ドラは、メインキャストはともかく、まわりでは赤螺一家といい、二役を一人の役者が演じるパターンが目につく。初代と二代目の桃山剣之助を演じる尾上菊之助もそうだし。百年の物語を紡ぐとなると、普通なら役者が入れ代わり立ち代わり次々変わることになるから、ある意味省エネしつつ家族の継続性をも示しているのだろうか。視聴者には楽しめる仕掛けだ。

 これからの残り3週間は、「るい」が自分と母・安子の過去を確認&発見していくプロセスになるのだろう。視聴者も一緒に謎解きを見ていこう。「おちょやん」の時も思ったけれど、朝ドラは残り1カ月が肝、そこを見逃したらつまらんですな。

今日は木曜日、明日謎が解けるかな

 戦後、安子が奔走したにもかかわらず算太の失踪によって再建成らなかった「たちばな」は、1994年時点で誰かが岡山で同じ店名を継いで店を開き、おはぎを売っている。定一さんのお供えに上げられたおはぎの包みには「お菓子司たちばな」の文字があり、店はどうやらジャズ喫茶に近いようだ。

 この「たちばな」を誰が再建したのか、それが謎だ。

 安子の父・金太の最期に立ち会った「おはぎの少年」が勝手に名前を継いで「たちばな」を開いたという説①と、出征していた「たちばな」の職人さんの誰かが戻って開いた説②、きぬちゃんの豆腐屋さんが多角経営に乗り出した説③、そして①と②を合わせた説④ぐらいがネットでは見つかった。どれなんだろう。

 どれにしても、②か④じゃないと「たちばな」の味にはならないだろう。豆腐屋のきぬちゃんが、しっかり安子のあんこ炊きを見ていて習得したのだとしたら、「たちばな」のあんこになっているのかな・・・器用な人ならできるか。となると、③の説もアリということになる。

 明日の金曜日で、この謎の答えは早々に出るのかもしれない。

母の「省エネ」あんこ炊き

 そういえば、大人になった「るい」が、安子のあんこの味を簡単に再現できたことについて「そんなことができるのか」という趣旨の意見もネットで目にした。毎朝のように7歳まで繰り返し繰り返しあんこ炊きを見ていたのだし、そう難しくなくできるのでは?幼すぎるかな?

 「あんこのおまじない」を唱えるあんこ炊きのシーンはドラマの中でずっと印象的に使われてきたし、おまじないだけでとても美味しそう。多くの視聴者のみなさんも、ドラマが進むにつれておはぎや回転焼き(今川焼)、もしかしたら鯛焼きも食べたくなっていたと思うが、あんこ炊きも、「美味しゅうなれ、美味しゅうなれ」のおまじないを唱えながら小豆からチャレンジした人がきっといるだろう。 

 実は先日、私もあんこをたっぷり食べたくなって、小豆を炊いた。ただし、丁寧なステップを踏むらしい「たちばな」の作り方ではない。おまじないも登場しない。省エネで誰でも簡単にできる実家の母のやり方だ。

 私も特に母から習ったことはないが、笑ってしまうほど簡単なので見てたら誰でもできる。ご参考までに書いてみる。

  1. まず、あんこが必要な日の前日昼。魔法瓶などのポットに洗った小豆を入れて、熱湯を注いで半日程度放っておく。しっかり蓋をする。
  2. ポットのお湯は、ポリフェノールたっぷりの小豆湯というか小豆茶として飲んでしまってもOK。
  3. 夜寝る前にポットから小豆だけ鍋に移し、豆が被る程度の水を新たに入れて煮る。沸騰させたら火を止めてフタを閉めたまま放置、寝てしまう。
  4. 翌朝。この時点で豆は軟らかく煮えている。点火して温めながら砂糖適量と塩少々を投入して味を調える。煮汁が多すぎるようならお汁粉を楽しむのも良い。ヘラで鍋底をすくうようにして水分を飛ばしつつ弱火で煮詰めれば、あんこはできあがり。

 この方法だと、ガス代がかなり節約できるが「サボっている」と見られるかも。ただ時間がかかるので、普通に鍋を使ってお米を炊く要領で小豆も煮てしまえば時間は短縮できる。

 先日炊いたときは、たっぷりお汁粉を堪能しすぎてしまい、出来あがったあんこが予定よりも少なくなっておはぎは作らなかったが、あんころ餅、あんこトーストにして美味しく食べた。

 やはり手作り&出来たてのあんこは格別。算太から合格はもらえないかもしれないが、「たちばな」流でなくても私には十分だ。

(敬称略)