黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました

「ちむどんどん」離脱組には名作「芋たこなんきん」

目に入ってくる「ちむどんどん」記事

 NHKの朝ドラは、習慣で見ることになってしまっていた。しかし、今期「ちむどんどん」(特にニーニー)は避けたい。困ったことに、それを許してくれないのがヤフーなどの検索エンジンだ。

 私は朝ドラ好きだと認定されているらしく、パソコンを開けば関連記事が選ばれて主要ニュースと共に並んでいるのだ。えー、見たくないのに。

news.yahoo.co.jp

 それで、主人公・暢子(「ちむ子」とネットによって名付けられているんですね)が常識の無さを露呈して、困ったオーナーが新聞社のバイト(ボーヤ)に出したらしいと、先週のどこかで項目を眺めているだけで知ってしまった。

 なんで新聞社で修行?唐突だけど、気になる・・・過去にボーイも記者も経験した身としては、30年以上前だけど。迷った結果、NHK+で倍速で先週見た。(なんだ、結局見てるんじゃん)と自分で突っ込みました。

 ちなみに、過去の「弊社」ではバイトさんは「ボーヤ」でなくて「ボーイ」、私が居たのは英字新聞部だったせいか「ガール」と呼ばれた。外国人スタッフは違和感をそのままに私をボーイ呼びしたりはせず、性別を修正した。

 懐かしい職場、私がお世話になった頃に近い時代ではあるし、どのように新聞社が描かれているかに関心があって見たのだけれど・・・私を悩ませたタバコは無いし(朝ドラだから当たり前か)、ボーヤの先輩たちも描かれていなかった。

 バイトの先輩たちがいないと、ちむ子もロクに戦力にはなれないと思うけどな? 超忙しい記者や、ましてやデスクが、ボーヤ仕事を直接面倒見てくれるなんて贅沢な話だと思ってしまった。

 そうか、ボーヤとは言いつつも、アッラ・フォンターナのオーナーに頼まれてのお客さんだもんね。それでいいのか。

 で、暢子は・・・粗忽でとにかく騒々しい。もっと静かに着実なお仕事を迅速にしないと、記者の邪魔になってしまう。いや、なってた。昔の記事を探す場面も、あんなにのんびり非効率な方法では探せるものも探せない。文芸部とはいえ、時間が勝負の新聞社では1分1秒が大事なのに。

 そう思ったのは私だけじゃなかった。こんなツイートがあって、「まんぷく」の萬平さんが登場したのがキャラ的にドンピシャで面白かった。

 ・・・投書欄担当者に聞く必要は無いかもしれないね、日々大量の投書にまみれて右から左できっと忘れているから。でも、それ以降は正解かと。それと、昔の掲載記事への問い合わせは新聞社では日常茶飯事。探し慣れている窓口の方たちを動員すれば、パッと探せたのではないかなー。

 何かのんびりしていた暢子だったけれど、いつの間にかボーヤとしてあっさり認められるようになり(!!)、社会常識も身に着けて(?)アッラ・フォンターナに無事復帰。早かったな~まるでゲームのステージを1つクリアしたみたいな? 放送上も、新聞社編はたったの1週間だった。

 もうね・・・そんな新聞社での話なんか視聴者は見たいのかな?それこそ今週のイタリアンおでんのような唐突さ。もっと暢子の正当なお料理の取り組みを見たかったのにね、アッラ・フォンターナでの一流に通じる技術の習得とか、どうなっているのか。

 それが今週の「おでん編」で描かれたかと言えば、今朝の土曜日の1週間のまとめを見た限り、そうじゃなかったっぽい(話題についていくために土曜日だけ見とけばいいみたい、と落ち着いた)。なぜてびちで解決なのか。

 脚本家さん、あんまり料理に関心ないでしょ?イタリアンおでんに走るとか分かりやすい難問クリアとか、表面的な話ばかりで、そんな感覚を持った。

 それに、ニーニーの惨状は余計にレベルアップしてそろそろ逮捕されてほしい頃合いになっていたけれど、良子ネーネー、智ニーニーがやっぱりダメダメに描かれてきていて、ドラマの主人公家族に近いウチナンチュの人たちの誰にも共感できない状況になっていると確認できたのは残念だった。そして元凶の優子さんは、安定的にひどい。

 それはヒロイン・暢子も同じ。他人からの言葉を「偉そうに」とばかり受け止める反発心ゴリゴリの人を、なぜ視聴者が応援できると思うのか不思議だ。普通に嫌われキャラの描き方だ。

 思えば、同じ脚本家による「マッサン」も主人公が勝手すぎて、結構頭にきた。苦労させられっぱなしのエリーが私の中では主人公、見ているときは心の支えだった。脚本家さんは「マッサン程度の勝手な振る舞いは、受け入れられる。大したことない」と評価してきたのか。いやいや、ひどかったけどね。そうすると、賢秀は「ちょっとヤンチャ」ぐらいにしか思ってなかったか?

 ああ、もう見たくない。「ちむどんどん」はどうでもいい。

 応援できるとしたら、今はオーナーだけかな?オーナーを主人公にした朝ドラだったら、見たかったし面白そう。暢子をオーナーの下に養子に出していたら、それこそいいドラマになっただろう。

「芋たこなんきん」で心洗われる朝

 NHKはやっぱり考えているな、と思うのは、「ちむどんどん」脱落組の朝ドラファンのために、ちゃんと名作「芋たこなんきん」を放送していることだ。

 朝の7:15からBSで見られるときは見るけれど、頻繁に見逃したりして日曜日のまとめで見ていた。それでは飽き足らず、腰を据えてしみじみともう1回視聴したくなって、結局録画をし始めた。

 ちょうど、土曜日の今朝は奄美の郷土料理ということで鶏飯と豚足が出てきた。「ちむどんどん」とマルかぶりだ。でも、丁寧なお料理コーナーは主人公が一流シェフを目指すという触れ込みの「ちむどんどん」こそが参考にすべきだったんじゃないのか。

 血のつながりだけで、誤りがあっても正さずに「何があっても家族」と言い張って問題に向き合わないのが気持ち悪い「ちむどんどん」。正義や倫理観はどこへ。それとは対照的に、「芋たこなんきん」では、再婚相手の健次郎さんの、血のつながらない連れ子たちとも「おばちゃん」として主人公が細やかに生活をしていく。作家の田辺聖子をモデルに、藤山直美が演じている。

 健次郎は、今週もここぞというところできちんと義理の姪を諭している。きちんとした大人が存在することの、その幸せなことよ。視聴者は安心する。

 FAYRAYが歌うテーマ曲「ひとりよりふたり」も誠に涼やか。朝から素晴らしいドラマを見せてもらえて、幸せだ。

 皆さん絶賛のツイートを、私もウンウン頷いて読んでいる。

 思えば、國村準をちゃんと知ったのは、この「芋たこなんきん」のカモカのおっちゃん(健次郎)だった。それから好きな俳優さんになったのだったが、この信頼感の持てる感じは、この役柄で明らかに刷り込まれた。

 (そう思うと、ニーニー賢秀を演じている中の人・竜星涼がかわいそう。いくら「あさイチ」でフォローしても。別のドラマでいい役柄をNHKは速やかに与えるべきだろう。)

 國村準といえば「鎌倉殿の13人」では生首がぶら下げられていた大庭景親を演じていた。このことについて書こうと思っていたけれど・・・別稿にしよう。

(敬称略)