黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました。大河ドラマが好き。

夢なのに、夢のない息子の話

たまには大河ドラマに関係ない猫話を

 うちの愛猫(=息子)は死んでしまってから3年以上も経っているので、変な恥ずかしさがあってなかなか愛情爆発のブログを書けないところもあるのだけれど、実のところ、毎日のように息子には心で話しかけ、寝る前には「夢に出てきていいんだよ」と伝えている。

 もうすぐ誕生日でもあるので、ただでさえ息子を思う気持ちは大きいのに、さらに気持ちは肥大化している。それなのに、最近全然夢には出てきてくれないな・・・💦と思っていたところ、ちょっとショックな夢を見てしまった。

 朝早く出かける夫は、アイスコーヒーを持参するために冷凍庫の氷を取り出し、携帯用のボトルに入れる。その時に、氷を入れる音が必要以上にキッチンで反響して、まだ寝どこに居る(!)私の耳にもゴゴゴゴゴと聞こえてくる。その音に関連して一瞬だけ見た夢だったらしい。

 夢の中の私は、リビングに立っていてベランダ方向を見て凍り付いた。特殊部隊なのか武装集団がベランダに居て、今にも突入してくる緊迫感。そして、寝室の夫から「逃げろ~!」という叫び声が聞こえる。

 夫を無情にも助けにも行かず、反射的に玄関方向に走り出そうとした私は、そうだ!と我に返って息子の骨壺と財布をマーガリーバッグに放り込んだ。背後ではゴゴゴゴゴと窓ガラスを砕きながら部隊が突入、ぎゃーどうなるの、となったところで目が覚めた。

 ・・・たったこれだけの夢なんだけど、起きた時には結構ゼーハーしていて、さらに気づいた。いつもいつも夢に出てくる息子は必ず生きていたのに、初めて夢の最初から息子が死んでいたのだ。

 この夢を夫に話している時、夫は「クロスケを連れて逃げなきゃね」と言った。でも、「ううん、もう骨壺だったからさ・・・骨壺を取りに行ったんだよ」と答えたら、ああそうか、と。答えてしまって猛烈に寂しくなった。なんでだ・・・夢の中くらい、生きていて欲しかった。

 もう死んで3年以上経つのだから、いよいよ私の意識も観念したということなんだろうか。クロスケ、次の夢では生きていておくれ。