黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました。大河ドラマが好き。

【光る君へ】#1&2 滑り出し上々、京の町を走る(!)紫式部(まひろ)と道長のドラマを見守っていきたい

元日から発熱、コロナでした

 2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」が今月からスタートしている。以前、題材が発表された時に、喜びに満ちあふれたブログを書いていたのだけれど、元日からの発熱でまさかのコロナ。何とかパソコン前に座れるようになってみれば、2回目も既に終わって3回目も放送目前だ。完全に乗り遅れた。

 ところで、以前書いたブログでは、私は勘違いをしていた。「光る君へ」では、「源氏物語」そのものがもっとがっつり描かれるのかと思って、光源氏には誰が良いとか、紫の上は誰だとか、妄想を膨らませて「源氏物語」内で勝手にキャスティングしたりしていた。

toyamona.hatenablog.com

 だけれど、今回の大河ドラマで描かれるのは、作者の紫式部の人生の方。劇中劇としても「源氏物語」は出てこずに、紫式部=「まひろ」と、藤原道長との関わりを「特別な絆」として描いていくのだという。勘違いしていたけれど、それはそれでとってもワクワクするなー。

 脚本は大石静、昨年のようには全然心配していない(失礼)。ドラマの滑り出しは上々、平安絵巻の中で描かれる「まひろ」と道長のふたりの行く末を見守っていきたい。「源氏物語」のエッセンスはあちこちに散りばめられていくようだし、それを毎回見つけるのも楽しいだろう。

 それに、漢学者である「まひろ」の父がフニャフニャグニャグニャしている弟の太郎に授ける「史記」など漢籍の講義は興味深い。高校時代の古文漢文の遠い記憶を掘り起こしつつ、毎週勉強させてもらえそうだ。それにしても、あの太郎が「舞い上がれ」のあの先輩と同一人物だとは・・・💦毎回思うが、役者さんってすごい。

 ドラマを見て、また読みたくなって「源氏物語」の田辺聖子訳を引っ張り出してきた。昔は円地文子訳の「源氏」が自分にはしっくりくるなと思っていたけれど、今、冒頭を布団の中で少し読んでみると、田辺聖子訳も自然に入ってきてスルスルと読みやすい。どうして昔は軽くてヤダなあと思ってしまったのか・・・不思議だ。

「鎌倉殿の13人」の大姫ちゃん登場!

 初回は熱に浮かされた状態で見たが、1時間起き上がっていられなかった。それでも、終わりの道長兄・藤原道兼による「まひろ」の母「ちやは」(国仲涼子)への暴挙は衝撃的、しっかり頭に残った。

 まずは物語のあらましを、公式サイトから引用しておこう。

(1)約束の月

初回放送日: 2024年1月7日

 「源氏物語」の作者・紫式部の波乱の一代記。藤原為時(岸谷五朗)の長女・まひろ(落井実結子)はある日、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、二人は打ち解けあうが… 。

 1000年の時を超える長編小説「源氏物語」を生み出した女流作家・紫式部の波乱の一代記。平安中期、京に生を受けた少女まひろ(落井実結子)、のちの紫式部。父・藤原為時(岸谷五朗)の政治的な立場は低く、母・ちやは(国仲涼子)とつつましい暮らしをしている。ある日まひろは、三郎(木村皐誠)という少年と出会い、互いに素性を隠しながらも打ち解けあう。再び会う約束を交わす二人だったが…激動の運命が始まる。((1)約束の月 - 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

 少女期の「まひろ」を演じているのは、なんとあの大姫ちゃんの中の人物(落井実結子)!2022年大河の「鎌倉殿の13人」での熱演は素晴らしくて、源頼朝に対して源義高の命乞いをするシーンは出色。両親役の大泉洋と小池栄子の大人を差し置いて、完全に大姫ちゃんのものだった。

 それで、私も前掲のブログで幼少期の紫の上を演じてくれと、キャスティング希望のいの一番に書いたのだったなあ。

光源氏:個人的に見たい義高&大姫コンビ

 光源氏もSNSでは様々な俳優さんが推されていて、悩む。皆さんお目が高い!というご意見ばかりだ。それに対抗するわけでもないが、こんな方々はいかがだろう。

 

  1. 市川染五郎&落井実結子:少年期の光る君の候補は、「雀の子を犬君が逃がしつる」と泣く、幼い若紫とのセット推し。「鎌倉殿の13人」で木曽義高と大姫の幼いカップルを演じたおふたりにお願いできないか。悲劇を演じたふたりの笑顔がまた見たい。年齢的にも光る君と若紫の出会いのシーンを演じるにはぴったりでは?

 ことごとくキャスティング希望が外れた中(というか、前提が間違っていた)、この第二の安達祐実のような小さな名女優さんのご出演はとても嬉しい。初回でサヨナラなのが残念だが、あまり引き延ばしても主役の吉高由里子が出てこられないし。

 少年の三郎役の子も、茫洋としている感じが将来の大物感を醸し出して良かった。成長後の柄本佑にも、立ち姿や目元とか似ているし。最近の子役さんは本当に当たりばかりだ。大姫ちゃんも三郎も、ふたりとも、回想で出てきてね。

恐ろしいのは父・兼家の暴力的DNA

 その三郎を「物事のあらましが見えている」と評した父・藤原兼家(段田安則)。この初回、第2話だけでも兼家の恐ろしさがじわじわ沁みた。

 自分だって掌中の珠の娘(吉田羊)を入内させたのに、円融天皇は太政大臣と共にそちらの娘の方に行く。それを目の当たりにさせられた兼家が、物に当たって机の上をぶちまけるシーンがあった。そこで「まひろ」の父・為時からの手紙を見つけ、為時を手駒として東宮御所に仕込むことを思いつくわけだが、この、物事がうまくいかないと激昂して当たり散らすDNAは兼家から道兼に遺伝したんだろう。

 兼家自身も、兄との熾烈な政治的な戦いを経てこうなってしまったのか。それとも、そもそもが兼家はこうだったから兄に徹底的に排除されたか。「カムカムエヴリバディ」の雉真足袋の社長さんとはだいぶ性格が異なる。そして、嫡妻・時姫とのシーン。

時姫:(兼家の肩を揉みながら)近頃の道兼には手が付けられませぬ。なぜあのようにイラ立っておるのでございましょう。

兼家:嫡男道隆を汚れなき者にしておくために、泥を被る者がおらねばならぬ。そういう時は、道兼が役に立つ。

時姫:(肩揉みを止めて)そのような恐ろしいお考え・・・。

兼家:ふん?道隆も道兼も三郎も、我らの大切な子じゃ。道隆は押し出しも良く真面目であるし、道兼は乱暴者だが猪突猛進で良い。三郎は、ボーっとしてやる気がないが、物事のあらましが見えておる。(時姫の手を取って)そなたの産んだ三兄弟は、皆それぞれに良い。うん。

 時姫は母として道兼の現状を心配しているのに、兼家は手駒としてしか息子たちを見ていない。まったく「そのような恐ろしいお考えをお持ちとは」と、妻としては後ずさりしたくなるような物言いだ。

 彼の言う「大切な子」「良い」の意味が恐ろしいのだ。「一族の泥を被る者として役立ち、乱暴者だけれど猪突猛進で良い」と、そんな事を親が言うのか。暴力団の組長が鉄砲玉の下っ端を評しているみたいだ。権力欲に囚われているのがデフォルトになっているのが兼家。その心の内が良く分かった。

 この直前のシーンでは、三郎(道長)はイラ立つ道兼にいつもの通り(慣れていると言っていたからね)言いがかりをつけられ、殴打され痛めつけられ、足首に大きな傷跡が残った。

 こんな事でも無ければ、貴族の坊ちゃんの体に傷跡なんか残らないだろうから、第2回で「まひろ」に再会した時に気づいてもらえない。道兼はトラブルメーカーだけれど、彼が引き起こす嵐がドラマを引っ張っている。

 そして、初回終盤の衝撃的シーン。母「ちやは」が、道兼に殺害された。あんなに血とか死穢を気にする平安貴族が、自ら人を刺し殺しちゃうなんて大変なことだ。「ちやは」の返り血を浴びて帰宅した際の姿を、三郎は偶然目にして逃げた。それを目の端でとらえていた道兼。これは後々怖い。

 そうだった、兼家の妻・時姫はセーラームーンの声優として知られる三石琴乃が演じていたと知ってビックリ。昨年の渡辺守綱役の木村昴といい、「おだまりなさい!」の声がピシッと通る・・・だけじゃなくて存在感があった。

 「ちやは」役の国仲涼子と同様、初回で退場とは勿体ない。道兼をもっとしっかり月に代わってお仕置きしてほしかった。道兼も、母の愛を欲しているよう。親の愛に飢えるのは、二番目あるあるか。

母を失った主人公たち

 主人公「まひろ」も準主人公道長も、初回を終えて早くも母を失った。「源氏物語」の光源氏も母・桐壺の更衣が早死にしたね。当時は珍しいことでもなかったのだろうな。

 「まひろ」(吉高由里子登場)は、母「ちやは」の殺害を「急な病で死んだことといたす」と言って揉み消した父・為時(岸谷五朗)と決裂。母が自分の目の前で殺されたというのに、「人殺しを捕まえて、ミチカネを捕まえて」と泣いて頼んでも「そのことはもう忘れろ!」と父は言った。

 「まひろ」は、父が正義よりも忖度を選んだから、母と同時に、信頼できる父をも失った気になったのだろうな。

 そして町中に出て、男を演じて「代筆仕事」など、貴族の娘がすることとはとても思えない稼業に手を染めていた「まひろ」。まるでグレた問題児だ。「まひろ」が街中を疾走する場面では、さすがに周りの注目を集めていたが、貴族の娘がそこまでするとは。

 平安時代、グレたくても貴族の娘に逃げ場などあったのか?為時の方が「まひろの視線が怖くて自宅に居るのがつらい」と、「まひろ」の裳着(成人式)の腰結いを頼んだ親戚のイケオジ藤原宣孝(佐々木蔵之介)にこぼしていたが、裏返せば、それは「まひろ」も同じことだ。

 それに、三郎の住む兼家の東三条の邸が豪壮なのとの対比なのだろうが、「まひろ」の家がいかにもボロで狭すぎる。あれではどこにも逃げられず息が詰まりそうだし、将来、娘の婿をどこに迎える気なのだろうと心配になる。宣孝は成人した「まひろ」が婿を貰えると大喜びしてみせていたが。

 そもそも、為時が東宮の御前に上がるために着用した緑色の袍にカビが生える程、邸内に水が引き込んであるのもどうなんだ?屋根から雨漏りが始終しているのも、書物が沢山ある学者の家には似つかわしくないはず。書物命のはずだから、もっとカラッとしてなくちゃ。

 母がもし生きていたら「まひろ」もグレず、母に見守られて御簾の中に少しはじっとしている娘になっていたかもしれない。そうしたら、現代の視聴者が喜ぶ大河ドラマにはならないが💦

 三郎も、自分に暴力を仕掛けてくる兄・道兼を止めてくれる母が亡くなり、防波堤がなくなった以上、家に居るのは危険になった。道兼の鬱憤晴らしの餌食になるばかりなら、やはり身をやつしての外出は増えただろう。(貴族だから、本来は牛車に乗っていると思うんだけど。だからお得意の変装しての外出なんだよね。)

 そんなふたりの共通点、自宅が居心地の悪い場所であるのは、ふたりが外で再会するためにも、良く考えた設定だと思った。

 第2回は「めぐりあい」。初回のエピソード、三郎の足のキズや足で名前を書ける点が早々に回収され、ふたりは巡り会った。

(2)めぐりあい

初回放送日: 2024年1月14日

 母の死から6年、成人したまひろ(吉高由里子)と父・為時(岸谷五朗)との関係は冷めきっていた。道長(柄本佑)の父・兼家(段田安則)はさらなる権力を得ようと…。

 母の死から6年、まひろ(吉高由里子)は15歳となり成人の儀式を迎える。死因を隠した父・為時(岸谷五朗)との関係は冷めきる中、まひろは代筆仕事に生きがいを感じている。一方、道長(柄本佑)は官職を得て宮仕え。姉・詮子(吉田羊)が帝との間に皇子をもうけ、道長の一家は権力を拡大していた。道長の父・兼家(段田安則)はその権力をさらに強固なものにしようと道兼(玉置玲央)を動かし、天皇が退位するよう陰謀を計る。((2)めぐりあい - 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK

 このめぐり逢いは、すれ違いになっていくのだろうか。となると、逆に恋心は盛り上がっていきそうだなあ。平安時代版の朝ドラ「君の名は」みたいになっていくのか。

源氏物語エッセンス

 初回では、雀が逃げて探しながら泣く幼い「まひろ」と、散楽で出会った女(ぬい。野呂佳代)と消えた従者・百舌彦を待っていた三郎が出会った。

 そのパートで、源氏物語ファンはキュンとしたはず。伏籠に入れてあった雀の子を犬君(いぬき)が逃がしちゃった!と泣く、幼い紫の上が光源氏と出会う(というか一方的に見初められる)かの有名な「若紫」の場面がそのまま想起されるようなシーンだったから。

 第2回では、代筆仕事の依頼人が歌の書き直しを頼んだ時に、もう少し話を聞かせてと「まひろ」が問うたのに対して「初めて出会った時に夕顔が咲いておりました」で、おおお!夕顔キター✨と内心で盛り上がった。代筆仕事をしていた場所も、貴族が住んでいた界隈とは違い、夕顔=「五条の女」が隠れ住んで居た場所はこんな感じかしらと思わせた。

 「まひろ」が裳着の式を終えて書き物をしていた時に、後ろにこんもりと脱ぎ捨てた衣が残されていたのも、あれがいわゆる「空蝉」なのかしらね、と思ったりもした。ああいう衣装を着て、五節の舞姫なんかは踊るものかしらと想像すると、貴族の姫様方も大変に骨が折れそうだ。衣装の重みで潰れそう。

 裳着など儀式に止まらず、衣装も調度品も食べ物も、大河ドラマとなると予算の許す範囲で本物を目指していると思うと、いちいちが素晴らしく目に映る。「まひろ」が三郎にもらって食べていた菓子は食べてみたいし、何度もゆっくり録画を見直したい。もちろん、ストーリーとしても「源氏物語」に負けずに人生の深淵を描いていってくれるんだろうと期待している。

 道長の姉・詮子は、円融天皇に「母として生きよ」なんて冷たい言葉を浴びせられていて可哀そうだったが、唯一の皇子を上げているから国母となれるかもしれない立場。それが、「源氏物語」での弘徽殿の大后みたいだと思った。

 大后は、桐壺帝の後を継ぐ源氏の兄・朱雀帝の母だ。桐壺帝に愛されているとは言い難かったが、後継ぎの母として尊重され、権力を手に入れる。

 こういった「源氏」エピソードが、道長など実際に生きていた人たちをモデルとするドラマとして書き換えられていくのだろうから面白くない訳がない。

 (ところで、「源氏」をプレーボーイ光源氏の恋愛遍歴を描くラブストーリーと単に捉えていそうな浅さを、昨年の「どうする家康」では感じ、がっかりした。瀬名が於愛を引見する場面でだったが、女の読者は於愛のようなキャッキャだけの読み方は出来ないものではないかと思ったからだ。「源氏」で描かれる女君たちは、出家する以外は自分で自分の人生を決められず苦しんで生きる。言わば男に踏みにじられても、それでも生きていく側なのだから。)

御簾内に居る東宮でも

 そうそう、流石にドラマの円融天皇は御簾内に居て政務に当たっていたのだけれど、当時の貴族女子は御簾の陰に隠れて成人するにつれて家族にも顔を見せないのでは・・・ドラマでは御簾は見事に取っ払われ、あんなに開け広げでやっていくんだなと、初回の兼家一家の会食シーンを見て思った。

 あんまり開け広げじゃ「垣間見」の感動というかドラマチックさが薄れちゃうのではないか。でも、いちいち貴族の姫を御簾内にぶち込んでいたら、やっぱりドラマにも何もならないでしょ!ということなんだろう。

 ところで、あの泣いている色白の赤ちゃんが定子なのか。泣いているのも彼女の将来を感じさせて暗示的だ。それとも、じいじ兼家は、権力を握る手駒としてしか家族を見ない恐ろしい人物と感じて泣いているのかな。

 第2回で、兼家は道兼による初回での「ちやは」殺害を知っていて、従者を手にかけ隠ぺいを図っていたことが判明した。それだけでゾッとするが、それをネタに息子をさらなる悪行に仕向けるとは・・・権力の鬼だ。「まひろ」の父・為時を子飼いにし禄を与え続けているのも、花山天皇の監視だけでなく、妻を殺された口封じの意味もあったのかもしれない。

 その為時が漢籍を教えている後の花山天皇(本郷奏多)がサイコーだ。「麒麟がくる」で近衛前久を演じていた時に雅な曲者だなと思っていた。変わり者の天皇なら当たり役だ。

 初回の師貞親王役の子役からして突き抜けていて目を引かれたが、物心つく前から大人に頭を下げられ、御簾内でかしずかれて育つと、何をどう信じていいのか分からなくて試し行動連発になるのかな。心細いのだろう、気の毒な人だ。唯一、信じてみるかと思った為時も間者だったと知ったら荒れそうだ。

 しかし、花山天皇にさえ漢籍を教えることができた為時が苦戦するのだから、「まひろ」の弟・太郎はある意味大したものだよね。

怪しい「ぬい」と散楽一座

 次回は「謎の男」ということで、予告映像を見た限りでは「雨夜の品定め」的な話が若手貴族の皆さんが参加して展開するのかなと思ったのと、「まひろ」が上級貴族のサロンに参加するらしい。そして、俄かに気になっているのは散楽一座の面々だ。

 次回予告で、見つめ合う「まひろ」と道長の後ろに堂々と存在している人物(「秋の女御」を演じていたかな)が謎の男なのか?第2回でも、身分を隠していた道長は、一座の演技中に「弟よ~」と「秋の女御」にいきなり話しかけられ、驚いていた。

 道長が「秋の女御」のリアル弟だと知れていて、それで真っ直ぐ話しかけに来たとしか思えない。その後、道長の反応が分からなかったが、どう次回描かれるのか。

 改めて考えてみると、道長の従者の百舌彦を籠絡した女(ぬい)が怪しく思えてくる。ただ単に百舌彦が仕立ての良い着物などを身に着けているから、良いところにお勤めなんだね💕と目を付けられ、声を掛けられて良い仲になったのかと思っていた。

 しかし・・・もしかしたら「ぬい」は散楽一座の密偵なのか?寝物語に百舌彦から兼家一家の内情を聞き出して、一座がそれを出し物に仕立てているんじゃないのだろうか。狙いは情報の方だったのかも。

 大体、百舌彦って名前からして「百の舌がある男」なんだよね?お仕えしている家の話を、外でものすごく喋ってそうだ。それで、道長が本当の「トウの一族」の三男であることが一座に知られちゃっているのだったら、理屈が通る。

 次回も楽しみだ・・・と書いたところで、もう一寝入りすれば昼のBS4Kでの放送が見られる。コロナ後のせいかまだ頭がハッキリせず、名前が出てこなくて苦戦してしまった。今回はいつもにも増して取り留めなくグダグダ、とりあえずここで切り上げることにする。

 次はコロナから完全脱却して、もう少しマシな体調になっているはず。長々お付き合いいただいている方々、毎度ありがとう。今年は平安大河ドラマを一緒に楽しみましょう。

(敬称略)